検索窓
今日:21 hit、昨日:2 hit、合計:181,149 hit

. ページ7

私が泣き止まない香帆の背中をさすっていると


さくらが駆け寄って


そっと香帆の前にあのハンカチを差し出した






茅野「澪奈がこれをくれたとき、言ってたよ


"それ私の大切な友達が好きなキャラクターなんだ" って




澪奈はずっと、友達だと思ってたんだよ


あなたのこと」






香帆はそのハンカチを握りしめると


再び声を押し殺すようにして泣き続けた






柊「今日の授業はこれで終わりだ


お疲れさま」




逢沢「待ってください!


景山が自 殺した理由が分かったんだから


僕たちを解放してください」




柊「まだだよ




あの動画を作ったのは別の人間なんだよな?


誰が、どういう意図で作ったのか


それがわかるまでは、俺の授業は終わらない







……A、ちょっと来い」




『え、あ…はい』






立ち去ろうとする先生の後ろに小走りでついて行くと


更にその後方から隼人を含む数名の男子がついて来て


準備室に入ろうとする私たちを制止させた






甲斐「中尾はどこだ?


俺たちを脅すために


殺したように見せ掛けただけなんだろ?」




柊「…ハハハッ」




甲斐「…何がおかしい?」




柊「俺は


優しい人間に思われてるんだな」




甲斐「あ?」




柊「ちょっと待ってろ」






先生はそう言い残して準備室へ戻ると


人の手と思われるものを床に転がした




作り物なのは言われなくてもわかったが


隼人たちはそうでないらしい






柊「中尾のだよ




ホルマリン漬けにすれば死臭も少ない


ちょうど明日には全部切断できる




……やるよ」




甲斐「ふざけんな…!




おい!お前もそんなやつと一緒にいるとあぶねえだろ!」




『ちょっ…』






強引に引かれた腕に隼人の方へよろめきそうになるが


反対方向からそれを上回る強さで腕を引かれ


気が付くと、先生の胸の中に倒れ込んでいた




先生は私の体をしっかりと受け止め


首元に腕を回す






柊「ダメだ


Aには話がある」




そうすると、怯えた石倉くんが隼人を言い聞かせて


教室へ戻って行った






『……先生、腕…』




柊「あー、悪い悪い」






そう言って私を解放し、作り物の手を拾うと


"なーんちゃって" と


準備室の机の上へそれを放った

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
387人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 柊一颯 , 菅田将暉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めぐちゃん - 私は36才です (2020年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» ありがとうございます、励みになります!私は17歳ですよ。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - 佐藤。さん» 私は佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています佐藤さんは歳は何歳ですか教えて欲しいです (2020年1月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - アオイさん» 身に余るお言葉です…!ありがとうございます! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» あけましておめでとうございます!頑張ります! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年11月30日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。