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茅野「あ
先生の携帯」
河合「そうだ携帯…」
どうやら音の発信源は先生の携帯らしく
さくらが先生のジャケットからそれを取り出した
茅野「"I"…?」
呟いたのは着信相手の登録名だろう
恐らく先生の協力者であることを悟った私は
応答しようとしているさくらの手を遮った
『ごめん、さくら
私が出ていいかな』
茅野「あ、うん…」
そう言って差し出された携帯の応答ボタンを押すと
私は耳にそれを当てた
《今郡司がフェイク動画の件を探ってる
コレもお前の計画通りか?》
"郡司" という言葉から考えると
恐らく協力者は警察内部の人間だ
『もしもし
先生の協力者の方ですか』
《……誰だ、お前》
『AAです』
《AA…》
『ご存知でしたか』
《まあな…
お前
あいつの女だろ?》
『……はい』
《お前がな…
それで
柊はどうした》
『さっき突然倒れて…』
《倒れた?
おいまさか…》
『何かご存知なんですか』
《……いや
きっと疲労が祟ったんだろう
じゃあ
目え覚ましたらよろしく伝えといてくれ》
『……わかりました』
そうして私はプープーという無機質な音を聞き
通話終了ボタンを押した
宇佐美「…なんて?」
『……"疲労が祟ったんだろう" って』
茅野「そっかあ…」
多少の安堵の雰囲気を見せる彼女らを前に
私はどこか腑に落ちないでいた
答えるまでのあの少しの間は何だったのだろう
石倉「んなことより!
おいA、貸せ!
なっ?
コレで助けを呼べばいいんだよ!」
小宮山「そうだよ!」
石倉「……でも
かけたら爆発とかねえよな?」
逢沢「先生の携帯ならあり得るかも」
それを聞いた石倉くんが
逢沢くんに携帯を押し付けた直後
熊澤さんが駆け足で教室へと入って来た
熊澤「みんな!
準備室が開いたよ!」
その言葉に歓喜の表情で出て行った彼らをよそに
私とさくらは教室に留まったままだった
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めぐちゃん - 私は36才です (2020年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» ありがとうございます、励みになります!私は17歳ですよ。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - 佐藤。さん» 私は佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています佐藤さんは歳は何歳ですか教えて欲しいです (2020年1月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - アオイさん» 身に余るお言葉です…!ありがとうございます! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» あけましておめでとうございます!頑張ります! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年11月30日 3時