検索窓
今日:11 hit、昨日:10 hit、合計:181,092 hit

. ページ40

柊「必死に縋ってもダメなときはある


どうにもならないことだって山ほどある




でもお前には


少なくともそのチャンスがあったんじゃないのか?」






先生は静かに


訴えかけるように


祈るように


そう隼人に言った






甲斐「……もうおせえ…


もうおせんだよ何もかも…




今更どうにもならねえんだよ!」






そう言って涙を流す隼人に先生は歩み寄ると


乱暴に髪の毛を掴んだ






柊「甘えてんじゃねえぞ




お前は景山の人生を狂わせた1人なんだよ




遅いなんて言わせない


景山のためにも真実を明かして


明日と闘え


抗え!


もがいて掴め!




生きてるお前には、それができるんだよ」






そう


死んでしまった澪奈にはできないことが


生きている私たちにはできる




誰かに縋ることも


助けを求めることも


なんだってできるんだ






柊「動画を加工したのは誰だ?」




甲斐「言えねえっ…!」


石倉「甲斐!」




甲斐「言ったら何されるかわかんねえんだよっ…!




俺がバラしたら


俺の家族が…!」




柊「俺がなんとかする




だから…


俺を信じろ」






隼人の肩を掴み真っ直ぐに訴えかける先生の目にもまた


涙が滲んでいる






甲斐「人殺しを信じろって言うのか…」




茅野「信じてもいいと思う」






そう言って駆け込んで来たのはさくらだった






茅野「先生は…


きっと誰も殺してない」




諏訪「どういうこと?」




茅野「昨日下から声がして


それがずっと気になってたから


隙を見て美術室を見て来たの




そしたら


準備室から中尾くんの声がした」






今朝の理科準備室での会話が聞こえたのだろう






水越「それ本当?


蓮が生きてるの?!」




茅野「……うん


他のみんなも無事だって」




秋庭「どういうこと?」




茅野「中尾くんが言ってた




先生は


私たちのためにこんなことしてるんだって


だから先生を信じてほしいって」

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
387人がお気に入り
設定タグ:3年A組 , 柊一颯 , 菅田将暉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めぐちゃん - 私は36才です (2020年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» ありがとうございます、励みになります!私は17歳ですよ。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - 佐藤。さん» 私は佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています佐藤さんは歳は何歳ですか教えて欲しいです (2020年1月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - アオイさん» 身に余るお言葉です…!ありがとうございます! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» あけましておめでとうございます!頑張ります! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年11月30日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。