【3年A組】time limit 2【柊一颯】

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side -you-









茅野「真壁くんは弱くなんかないよ」




溢れ出す涙を堪えながら覆っていた両手を払うと


そこにはさくらが力強く立っていた






茅野「澪奈が言ってた






私が真壁くんの選手生命を奪った




でも！だからこそ！


彼の分まで努力して


1分1秒でも速くゴールするんだって




それが、私のできることだからって






澪奈がそう思えたのは


きっと、悲しみや苦しみを乗り越えた真壁くんを


見たからだと思う」






澪奈らしい……




きっと澪奈も


抱えた悲しみを


真壁くんのために水泳でいい結果を残すことで


明日の活力に変えていたんだ






里見「…なんだよ……




……知ってたよ…




コイツが…


真壁が、俺より強いって…


取り返しのつかないことしたって…




そんなん知ってたよ！




Aのことも


言ったらあいつが悲しむだけだって…


わかってたよ！






……なあ、殴ってくれよ…


殴れよっ…！」





真壁「…景山はきっと


そんなこと望んじゃいないよ




この悲しみを、力に変えてくれ里見！




景山の分まで…」






一連の様子を見た先生は教壇へと戻って行くと


ジャケットの内に手を入れた






柊「刑事さん


今僕が語ったことは、あくまで理想論です






でも…






現実はそんなに甘くない」






取り出された手に握られていたのは


一丁の拳銃だった

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