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『先生っ!』






隼人は先生の隙を見逃さず机へと押しやると


何度も顔を殴った




だが


先生も負けじと隼人と体を反転させ


机に押し付ける






柊「お前は本当に何も知らなかったのか?




薄々感づいてたんじゃないのか?


景山が


ひどい目に遭うことを!




お前はそれでいいと思ったから


引き受けたんじゃないのか!




……けど


急に怖気付いて景山を庇った」




甲斐「なわけねえだろ!」






そう言って振りかざした拳も呆気なく躱される






柊「ならどうして


景山を陥れるような動画を撮らせた?




それを頼んだのは


景山を攫おうとした奴らなんだろ?




目の前で攫われるのは気が引けるが


他人がアップした動画なら構わないと思ったか?」






動揺している隼人の拳が先生に当たることはなく


先生は何度も攻撃を躱すと


隼人の胸倉を掴んだ






柊「景山が傷ついたことに変わりはない」




甲斐「黙れっ!!」






そう叫ぶと隼人は先生を投げ倒して跨り


何度も何度も顔を殴った




先生は抵抗することなくされるがままだ






甲斐「てめえに何がわかる!」




柊「わかるよ




お前は彼女に嫉妬してたんだ


夢に向かって生きる彼女が羨ましかった」




甲斐「知ったような口利いてんじゃねえよっ!」






続けて降ってくる重たい拳に


先生の顔から血が滲んでいた




だんだんと


息を吸うことが難しくなる






『……っ…はぁ…はぁ…』




宇佐美「A?!大丈夫?」




『……だ、いじょうぶ…っ…』






目を逸らしちゃダメだ




先生は真剣に隼人と向き合おうとしていて


隼人は過去と向き合おうとしている




私だけ目を背けちゃいけないんだ






柊「素直になれよ




夢を諦めた自分とは対照的な彼女が妬ましかった


違うか?」




甲斐「……っ…だったら何だよ!




てめえに何が分かる!




あいつはなんのしがらみもなく好きなことばっかやって…


なのに俺は何もかも我慢して!


なんで俺だけこんな目に遭わなきゃなんねえんだよ!」






それはきっと


今まで見せてこなかった隼人の本当の気持ちだ

.→←.



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めぐちゃん - 私は36才です (2020年1月3日 21時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» ありがとうございます、励みになります!私は17歳ですよ。 (2020年1月3日 21時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - 佐藤。さん» 私は佐藤さんの作品を毎日楽しみに見ています佐藤さんは歳は何歳ですか教えて欲しいです (2020年1月3日 15時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - アオイさん» 身に余るお言葉です…!ありがとうございます! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤。(プロフ) - めぐちゃんさん» あけましておめでとうございます!頑張ります! (2020年1月3日 10時) (レス) id: e3ca0308e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤。 | 作成日時:2019年11月30日 3時

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