悪魔狩人【DMC】 (ページ8)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,461 hit

香水ページ8

そういう経緯で建物の前にいた。
いたのだが、建物とは反対の方向を向いて歩く
歩き方は緊張からかぎこちない。
「おい、シェリー」
「わ！？」
「貴様はダンテに会うのだろう？」
シェリーの背後から男の声が聞こえ
驚いて体が震えるシェリー。
背後にいたのはアザゼルだった。
アザゼルはダンテがいる建物を
指差し行かせようとする。
しかし頑なに行こうとしない。
その姿は例えるなら歯医者に行きたくない子供
「でもダンテ居るかわからない…」
「絶対いる、あの気配はダンテだ」
「私だけなのは嫌だ…はは」
苦笑いをして一緒に行きたいと伝える。
そんなシェリーを見ながら
一言「一人じゃない」と答えた。
「…ありがとうアザゼル」
「じゃあ、入るぞ」
「ちょっと待って！！」
抱き締めながら止める
止められたアザゼルは不機嫌そうだ。
不機嫌なアザゼルを無視して
バックから香水を取り出した。
そして自身のパーカーとアザゼルにかける。
「貴様！かけすぎだろ！？」
「これぐらいが良いんだよ！
悪魔の匂いぐらい消えるでしょ？」
「…だからといってかけすぎだ」
コートに香水の独特な匂いがついたことにより
ますます不機嫌になってしまう。
これはまずいと思ったシェリーは
慌てた表情をして建物に入った。