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子供の悪戯 ページ6
「人間の小娘が何故褒める?
褒めたところで得はしないだろうに」
「小娘じゃないよ」
「?」
「シェリーだよ!」
「シェリー……」
己の名前を初めて言う。
小娘と呼ばれたのが気に食わなかったらしい。
アザゼルはシェリーの名を口に出し黙る。
シェリーはアザゼルの頬を掴んだ。
「!?…な、何をする!」
「子供の悪戯だよ。
アザゼルは本当に強いと思う
だから契約した。
まぁ、本当は戦わないで契約したかったけど」
掴みながら子供とは思えない
表情と口調で話すシェリーはまるで天使だ。
「シェリーなら…スパーダの息子と戦えるな」
「!…それってダンテのこと!?」
アザゼルが呟いた瞬間
シェリーの瞳は好奇心の目になっている。
アザゼルは続けて「あぁ、そうだ」と答えた
「私、ダンテ負かせたいなぁ」
「…何故?」
「負けて悔しい顔してるの興奮するから!」
「…そ、そうか」
興奮気味に話す狩人に
引いてしまう悪魔だった。
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作者名:瓜生日喜 | 作成日時:2020年9月16日 19時