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草花の揺れを感じながら風を食み、目を瞑る
涼しいそよ風が顔を掠めた時、その風に乗せて声が聞こえた
「お1人かい？お嬢さん」
目を開けるとそこに居たのは
『鬱先生…』
思えばこの人が自分は異族だと言ってくれたから、あの時素直に聞き、話す事が出来た
きっとリスクの方が大きかったはずなのに、秘密を話してくれたことには感謝しかない
ut「珍しいね、1人で行動してるの」
『珍しいも何も、まだ2日目ですよ』
体感としては2日目だなんて考えられない程昨日が濃かった訳だが、実際暦はそう告げている
ut「僕に対してはまだ敬語なん？つれないなぁAちゃんは」
『変えた方が良ければ変えますよ』
そう意地悪で言ってみた
ut「そんな可愛らしい顔が見れるなら敬語のままでもええかと思ってしまうわ」
こんな言葉を簡単に言ってのけるということは
鬱先生は女の人の扱いに慣れてるのだろう
きっとときめく女性は多いだろうなと、自分自身も女性でありながら少し他人事の様にそう思った
ut「さっきのは冗談で、今日良かったらこの後時間ある？」
『トントンさんに呼ばれてるので、その後で良ければ空いてますよ』
ut「俺とデートせぇへん？」
『えっ、デート…？』
ut「そう、デート。と言っても城下町まで買い物に行く予定があるからAちゃんも必要な物あるやろし、一緒にどうかなーって」
確かに丁度服や日用品は欲しいところだったのでとても有難い申し出だ
しかしながら、手持ちがない
『いいんですけど、生憎お金を持っていなくて』
ut「そこは心配せんでええよ。幹部なら必要経費はグルちゃんが出してくれる」
『そうなんですね、それならじゃあ…行きます。城下町も行ってみたかったので』
ut「決まりやな。トントンの用事が終わったらでええからインカムで教えて？」
『分かりました』
Aとの約束を取り付けた鬱先生は、鼻歌混じりに去っていく
そのまましばらくの間、花の香りを運ぶ風を肌で感じ、心地良さを噛み締める
太陽が真上を登りきり少し傾き始めた頃、中庭を後にして食堂へ向かった
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uruwolf(プロフ) - あまねさん» わああぁ！あまね様ありがとうございます！！コメント頂けてとっても嬉しい( ; ; )とても励みになります！！( ; ; ) (10月1日 21時) (
レス) id: 683dc243ec (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 異能パロのこーゆー系は初めてです！なんだろう、めちゃ好きです！❤️ (10月1日 10時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uruwolf | 作成日時：2023年9月10日 17時
