診察 ページ1
小鳥の囀りが聞こえ、瞼の裏に眩しい光が見える
重い瞼を持ち上げると見慣れない部屋がぼやけて映る。しかし、不安や嫌な気分はなく、むしろとても清々しい朝だ
今までこんな気持ちで迎えた事はなかっただろう
今日からいよいよ我々国の幹部としての生活が始まる
『……シャワー浴びないと』
心も広く静かでいられるこの国は初日ながらなんとも居心地がいい
シャワーを済ませた後、カーテンを開けて朝日を浴びる
『素敵な国だなぁ』
昨日までは見えていなかった景色
高い城からは奥に城下町が見える
人々までは小さすぎて見えないが、元いた国とは違い城下町まで明るく活気があるように思えた
『そろそろ向かわないと。…服はあるのかな』
クローゼットは昨日確認してルームウェアしか無かった
隣のタンスを開けてみると、新品の黒いTシャツにジーンズ、オフホワイトのパーカーが入っている
『新しい服を買うまではこれでいよう』
初めてのパーカーに袖を通し、フードの具合を確認する
元の国ではずっと軍服で居たため、私服は着たことがなかった
部屋を出て、呼び出されたしんぺい神の元へ歩みを進める
夜と昼とでは城の内装も違って見えた
赤いカーペットに朝日を反射している金色の装飾達
そして使用人や他の兵士達もいない静かな幹部棟
上からの圧力もなく、本当に自由だ
昨日の道を逆走し、幹部棟を出て医務室へ向かう
コンコン
『しんぺい神さんいますか？Aです』
ps「どうぞ〜」
扉の奥から変わらず暖かい声がした
ps「おはよう。朝早いね〜昨日は寝れた？」
『はい、おかげさまで』
ps「それは良かった。じゃあ今日は経過観察の為に一通り診察するね」
ベッドに座り、診察を待つ
診察道具を持ってくるのかと思いきや何も持っていないその姿に違和感があった
『えっと、診察ですよね？』
ps「うん、そうだよ。あれ？まだ言ってなかったっけ」
そう言うと、静かに知らない言語を話す
するとしんぺい神さんの横に光が集まりだし、眩しい光に一瞬目を瞑る
すぐさま目を開けると小さな羽の生えた妖精のような姿の何かが現れた
『なっ！何ですか、それ』
ps「この子は精霊のピクシー。今回はこの子に診てもらおうと思って」
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uruwolf(プロフ) - あまねさん» わああぁ！あまね様ありがとうございます！！コメント頂けてとっても嬉しい( ; ; )とても励みになります！！( ; ; ) (10月1日 21時) (
レス) id: 683dc243ec (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 異能パロのこーゆー系は初めてです！なんだろう、めちゃ好きです！❤️ (10月1日 10時) (レス) @page46 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uruwolf | 作成日時：2023年9月10日 17時
