【AKB0048】更なる夢を! (ページ23)

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第漆零話休日の夜中/Ⅰ（*最初凪沙視点・その後夏季視点）ページ23

記者『あ!待って下さい!』
アナウンサー『北条Aさんが出ていきます!』

私達は皆深刻そうな顔をしていた。
才加「…言っちゃったな…。」
佐江「うん。」
凪沙「Aさん…。」
智恵理「…。」
彼方「これって如何なって仕舞うんでしょう?」
才加「マスコミを敵に回しちゃったからな。」
佐江「厳しいかもね。」
こじはる「うぅ～ん。注目の仕方が変わっちゃったかなぁ～。」
彼方「どういう事ですか?」
こじはる「場合によってっは凄い評価されたかもって事。」
でもそれを蹴ってあえて厳しい道を選んだって事かな。私はなんとなくそう思った。Aさんはセレクションの時から私達と一緒にやってきて、受けなくても良い戦闘訓練もした。
凪沙「抜け駆けはしたくないって事かな。」
真琴「と、言うと?」
凪沙「実力を評価されたいって事じゃ無いかな?自分だけの知名度だけで私達から抜け駆けをする事はしたくないんじゃないかな?」
才加「なるほど。」
佐江「でもそれは…。」
智恵理「成功への道を自ら一つ閉ざしたって事。」
凪沙「智恵理。」
智恵理「成功への道は一つとは限らない。でも一つかも知れない。Aさんは自らその可能性を下げた。襲名への道を一つ閉ざした。」
皆黙って智恵理の話を聞いている。そこを真琴が切り出した。
真琴「正々堂々と競い合いたいって考え方も在るんじゃ無いっすか?Aは私達をライバルって認めてくれたんすよ!」
凪沙「真琴さん。」
真琴「こうなったらやるっしか無いっすよ!レッスンルームに行って来ます!」
真琴はレッスンルームに走って行った。
才加「で、アンタ達は如何すんの?」
才加は私達研究生に向かって聞いてきた。
凪沙「え?」
才加「だから、アンタ達は真琴みたいに正々堂々と勝負に挑むのか、それとも可能性を下げったってAを馬鹿にするのか。どっちなの?」
彼方「もちろん勝負ですよ!美森!行くよ!」
美森「ええ。もちろんですわ!」
凪沙「私も!智恵理は?」
私は智恵理にも聞いてみた。
智恵理「え?私は…。」
彼方「先行くよ。美森、凪沙。」
美森「うん。」
凪沙「はい。」
私達は凪沙を置いてレッスンルームへと向かったのであった。

(*夏季視点)
私は焼き鳥屋のテレビを見ていた。
夏季「A…。」
宏一「お前は如何するんだ?」
夏季「え?」
夏季「如何するって何を?」
宏一「如何するも何もAはお前にも宣戦布告をしたように思ったぞ。」
夏季「ハァ?」
何を言ってるのか私にはまだ分からなかった。