【AKB0048】更なる夢を! (ページ12)

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第伍玖話休日の午前/Ⅱ ページ12

私は秋葉星地下都市連絡モノレールに乗っていた。
車内アナウンス「え～次は～秋葉4丁目北～秋葉4丁目北～お出口左側です…」
私は席を立ちあがり、モノレールが止って開いた扉からホームに出る。そのままエスカレータに乗りホームから降り、改札を抜けて駅の表口からタクシー乗り場に向かう。私は1番前で止まっていたタクシーに乗る。
運転手「…どちらまで?」
A「近くの呉服店まで、って…」
運転手「A様。」
A「政人貴兄さん!?」
運転手はかつて北条宗家に居た北条政人貴だった。
A「えっ、なぜここに?確か熱海へ分出したのでは…」
政人貴「ま、色々ありましてね。00になれたようで何よりです。まずはここから出ましょう。」
A「そ、そうですね。」
歩道で歩いていた通行人が車内を見てきている。タクシーはタクシー駐車場から出て、新昭和通に出る。秋葉高速中央環状線の高架橋をくぐって、交差点を右に曲がる所で信号が赤になりタクシーは止まる。
政人貴「分出をした後に秋葉に飛ばされましてね。」
A「え!?どういう事ですか?」
政人貴「私は三男です。長兄政史にここ秋葉へ行けと言う事で…。次兄の政弘は浪速(なにわ)です。」
A「そうだったんですか。」
知らなかった。政人貴兄さんは政輝兄さんと同い年で何時も一緒だったから私とも関係が深かったけど、分出してからは音信不通に近い状態だったな。と、そんな事考えたいたら信号が青になり、交差点を右に曲がる。ETCをくぐって秋葉高速中央環状線に入った。
政人貴「まあ、飛ばされたといっても秋葉や浪速、大阪日本橋などの芸能絶対防衛権で宗家や熱海よりも安全な所なのですが。」
A「言われればそうですね。」
と、片側4車線の一番左、走行車線を走っていたら隣の車線から3㌧トラックが並んできた。ん!?殺気を感じる!
A「!?、政人貴兄さん。」
政人貴「分かっています。念のため刀を。」
A「既に準備できてるわ。」
政人貴「では行きますよ!」
政人貴は急ブレーキをかけ、反時計回りにドリフトをする。左前のバンパーが高速の壁に当たって吹っ飛ぶ。3㌧トラックも同じようにドリフトをしようとしたが後ろの荷物のお陰だろう、そのまま横転して仕舞った。政人貴も刀を抜いてタクシーの陰に隠れた。後ろではもう騒ぎになっているな。敵が先制してきた。銃を乱射している。
A「来るよ!」
政人貴「分かっています!」
私は刀を抜き政人貴と一緒にトラックに向かって走り出した。