【募集企画】神と天使と悪魔【小説】

新たに【あじ】 ページ29

漆やディアのおかげで悪魔たちを追い払うことができた。

軽い傷を負ってしまったが、2人とも無事で本当に良かった…。

一段落おくと、ディアが突然シスターになると言った。

この教会に来た時は内気な子だったけれど、今の悪魔たちに向かう姿勢や
この真っ直ぐな眼差しはシスターに向いていると私は思う。

｢うん、大歓迎！｣

ディアを思いっきり抱きしめて再び教会に戻った。









それから数日して、私はまた新たに結界をはりなおした。

今度はもっと強力な結界を。

もうあんな失敗は2度としたくないからね。


…今日も何処かで悪魔の気配がする。
…数が増えてる？

悪魔の力が強く伝わってくる。

この前の悪魔は戦闘で大量は少なくとも減っているはず。

なのにこの強さは…

きっと新しい悪魔がやってきたんだろう。

｢漆、また悪魔が増えたかもしれない。
警戒しておいた方がいいかも。｣

｢…そうですか、わかりました。｣

一応ディアにも、言っておこう。
教会の入口から戻ってきたディアに話しかける。

｢ディア、木の実を拾ってきたのね、ありがとう。
何か変わったことはなかった？｣

｢…大丈夫だったよ。｣

少しの間が気になったがきっと気のせいだろう。

｢そう。…また、新しく悪魔が増えたかもしれない。
ディアも注意しててね。｣

｢わかった。｣

頭を撫でると嬉しそうな顔をして木の実を置いてくると言って
漆の方へ駆けていった。

まだ幼さが残るあんな子がシスターになると決意したんだ。

私も、何か新しいことを身につけなきゃね。

久々に、アリウム様の所にでも行ってみようか。
そしたら、何かアドバイスをくれるかもしれない。

迷子とカミサマ【柊】→←仲間【嫉妬丸】

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