願われた代償は【嫉妬丸】 ページ3
夜の町は薄暗く、人ひとり歩いていない。
子供が出歩くなど以ての外だ。
そんな夜に明かりも持たずに大きく暗闇に溶けている羽を引きずり歩くのは《虚飾の王》ベイルだ。
ベイルはベリアルの意思を受け継ぐ者であり、ソロモンの72神にもあげられる程の実力がある。
そんな彼女に近づく者がいた。
「ねぇ、お姉ちゃん…」
「ん? んん?? アレアレ、こんな遅くに一人でどうしたの? 」
「お姉ちゃん、悪魔でしょ?」
「む、無視…!? ま、まあいいや……確かにお嬢ちゃんの言う通り悪魔だよ。何か御用?」
ベイルの顔をジッと見つめる少女。
何を思ったのか少女は決心したように話し出す。
「あのね、助けて欲しいの!!」
「…助ける?……あぁ、ごめん。人助けは出来ないんだよね、悪魔だから。」
「!…お願い!! 何でもするから!」
何でもする。という少女の言葉にベイルはにっこりと笑い、快く承諾した。
内容は病気の母親を助けて欲しいとのこと。
ベイルにとっては病気を治すことなど朝飯前だだった。
その夜から一週間。
母親が神に祈る姿が見られるようになった。
「神様、お願いします!! どうかあの子を救ってください…!!」
母親の病気は治ったのではない。
娘であるあの子に移されたのだ。
《あの子は何でもするって言ったもん》
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柊(プロフ) - 終わりました! (2017年4月8日 17時) (レス) id: fe844cdf7e (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 更新します! (2017年4月8日 17時) (レス) id: fe844cdf7e (このIDを非表示/違反報告)
あじ(プロフ) - 更新しました (2017年4月3日 19時) (レス) id: 907bb23346 (このIDを非表示/違反報告)
あじ(プロフ) - 更新しまーす (2017年4月3日 19時) (レス) id: 907bb23346 (このIDを非表示/違反報告)
闇松 - 更新しました! (2017年4月2日 3時) (レス) id: 8d015b109f (このIDを非表示/違反報告)
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