【募集企画】神と天使と悪魔【小説】

傍観【MOM】 ページ11

「……ファ〜ア」

眠りについて暫く経った頃目を覚まし辺りを見回してみる。

いつもと何ら変わらない景色…いや、一つだけ違うのは悪魔の気配…しかも一人だけじゃない…二人だ…

そのうち一人は知っている…ベイルだ…

「またなんかやらかしたのか…手が焼ける奴は嫌いじゃないがな」

その気配に近づこうと家を出る。

どうやら教会の方からの様だ。

「まさかとは思うが……いや、そこまで能の無い奴じゃ無いか」

一人で神に突っ込むなんて馬鹿な真似はしないはず、もし神がいたら俺は助けきれないからな。

暫く飛んでいると教会の近くまで付いた、見てみると結界に穴が開いている様だ…

「あーあ…悪い予感が当たっちまった…ん？彼奴は…」

ベイルとそこには見慣れない悪魔が一人…

別に興味があるわけでは無い、だが奴から感じるのは殺気ではない…異種の悪魔といったところか…

何やら二人で話している様だな…その近くには神父が一人だけか？

「おかしいな…神が居ないのか？」

いつもいるはずの憎い存在がいない今ならこの教会を潰す事も可能だが神聖な場所へはあまり近づきたくないからここで見守ることにした。

さて…此奴らがどうするか…

「ゆっくり見て楽しもうじゃないの？」

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