ハウス ページ41
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『……そしたら、あれ??いつの間にか契約してた』
「怖すぎだろ!流されてんじゃねーよ!」
「Aの先輩、……すごい人なんだな……」
『デュース、遠回しに言わなくていいよ。』
そう、あれよあれよと契約されてしまったのだ。まあ、あの時のアズールの目を思い出せば抵抗出来ないことなどすぐ察せたはずだが。
昨日起きたことを奴らに話していた。ミルクティーのストローをガジガジと噛んだ。教室では周りの生徒がなにやらそわそわしていた。どうやら、マジフト大会の話をしているらしい。
『マジフト大会、もうすぐだっけ。』
「ああ、10月だったな。」
「Aはどーせ選ばれてんだろ。」
『バレた?』
Aはストローを咥えたままニヤニヤした。監督生とグリムが登校してきたと同時に鐘が鳴ったため解散した。
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お昼休みになり、皆と大食堂に来ていた。アズール曰く、「Aさんも友人との交友期間を設けるべき」とのこと。ありがたくこいつらと食事することにした。グリムのトレイン先生への文句を聞き流していた。
「昼飯なに食べよっかな〜♪……って、あれ?なんか今日やたら食堂が混んでるな?」
『なんでだろ。』
向こうの方ではゴーストのイキのいい声が聞こえる。今日は麓の街から人気のベーカリーが出張してくるスペシャルデーだとか。へぇ〜、ナイトレイブンカレッジ意外とすごいな。流石変なところに金使ってるだけあるね!弁当派の自分には関係のないことだが。
するとグリムがいないことに気が付いた。まずい、絶対またなにか起こす。すると案の定、早速列に割込みして先輩に目をつけられている。
「あいつ、食べ物のことになると我を忘れすぎだろ!」
「あ〜あ〜。」
『ちゃんと監督しなさいよね……』
「グリム〜!ハウス〜!」
監督生はグリムのこと犬だと思ってんの?猫だよ?(猫でもない)
「どうだ見たか、オレ様の力を!このデラックスメンチカツサンドのラストワンはオレ様のものだあ!にゃっはっは!あと焼きそばパンとクリームパンもオレ様のものなんだゾ〜〜!」
『……』
「Aちゃん…そんな親を殺した仇を見るみたいな目で見ないであげて……」
『……割込みだなんて、ルール違反以前の問題なんだけど。』
「Aはうちの寮長か」
似てたでしょ。とエースに聞くと、友達止めようかななんて言われてしまった。それだけはやめてくれ。
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作者名:天 | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/_sora_fleur
作成日時:2020年8月25日 20時