人形 RIside ページ39
MK「わさびかー。そんなに大量に食べたことないから怖いなー」
なんて言うこいつはきっと良い奴。
こんなにも圧をかけても笑って全く聞いてない。
RI「俺はマーク狙っていーれよ」
MK「おーい、やめてくれよーー笑」
ヘラヘラしてるのが正直気に食わない。
いやヘラヘラしてる訳じゃないのか。ほんとに気づいてないだけだな、これは。
歩いてても今日初めてあったなんて感じさせないほど心地いい。
心が綺麗なんだろーなー。ひしひしと伝わってくる
MK「おーい、聞いてるかー？」
RI「んー。聞いてない」
MK「ほんとに、面白いなー、ルイは」
だからきっとこんなこと言ったらびっくりするんだろうな。
俺ら家族は誰一人ホントの家族なんかじゃないってこと。
ギヨンのようにみんなお父さんの親戚とか友達とかそういう周りで孤児になった、あるいはすてられた子供をお父さんが引きとっただけなんだ。本当は。繋がりなんてないんだよ。
これを知ったのは小学校に上がる少し前。
親戚の人の話聞いてしまったっていう典型的なやつ。
それぐらいにAのことをヌナと呼ばなくなった。
背中を追いかけることしか出来なかったお姉ちゃんはお姉ちゃんじゃない。
最初は理解が追いつかなかったけど、心の中に残ったのはただ好きだって言う感情だけだった。
だいすきだった、ただ大好きだったんだ、ずっと。
これが男と女として、なのかどうかはもうよく分からない。ただ血が繋がってないと知った時対してショックではなかった。
でも恋心だったとしてももう置いてきたんだ。
Aが家を出て公園に隠れてたあの日に。
クラス中の男の子の家を回って二度とAを泣かせるなと圧をかけた。
泣きながら。
人に怒ったことなんてないしあんなに何も考えずに行動したのも初めててずっと手がしびれてた。よくわかんないけど。
単純で分かりやすいあいつはやっぱりお気に入りの公園にいて泣くでもなくただぼーっとしてた。
その顔は小学生には見えないほど大人びていて綺麗で、でもどこが幼くて、儚かなくて、なんだか胸がぎゅーーーっとなった。
俺を見てキッ、と睨むこの子はもうホントのことを知っているのではと怖くもなった。
自分の親がどこの誰かも分からないし目の前のこの女の子だって本当は誰かなんて知らない。
でもこの子にとっては自分しかいないと思った。
この子を守れるのは自分しかいないのだ、と。
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おぱぷみ(プロフ) - アユさん» いやー実は少年漫画大好きで他にも沢山出してます、、w見つけたらクスッとしてやってください。 (2021年4月29日 21時) (
レス) id: 855625ed2f (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - 急に爆豪出てきて笑いました www (2021年4月29日 20時) (レス) id: 7fcabb71e4 (このIDを非表示/違反報告)
おぱぷみ(プロフ) - どんな些細なことでも気軽に書いていただけると嬉しすぎて五臓六腑爆発しますぅ！！！ (2021年4月25日 1時) (レス) id: 855625ed2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぱぷみ | 作成日時：2021年4月25日 1時
