きみよん MKside ページ15
A「あ、じゃあこれで、」
MK「えっ！あ、はぃ！ありがとうございました」
A「帰り道とか大丈夫ですか？」
MK「はい！もちろん！」
A「あ、なら」
MK「はい！！！」
素早く方向転換したかと思えば、もうあんなところまで彼女はいってしまった。
MK「A、A、」
初めて踊りが体にハマった時のような感覚で、身体中が痺れていた。
MK「ただいま」
DH「マクヒョンおかえりー
え、」
弟的な存在のドンヒョクはなにかに驚いたらしい
DH「マクヒョン、鏡見てみな？」
MK「かがみ？」
MK「えっ、」
真っ赤になった顔は真っ青より体調が悪く見える。
オーバーヒート
電気機器が熱を持ちすぎて表面まで熱くなるのは外に熱を逃がすためだ。
ただ、そんなものはまるで意味をなさないらしい。
DH「、、、大丈夫？」
MK「え、えへへへ」
いつもはあんなにいじってくるドンヒョガもこの時だけは引いてしまったらしい。
DH「ちょっ、だれか、だれかぁぁぁぁっ！！！」
そんな声なんて正直どうでもよかった。
思えば彼女は1杯のラーメンと半ライスをお礼として俺に奢ってくれただけだ。
2人で遊園地にいった、とか2人だけの秘密ができた、といった特別なことなんて何も起きてない。
なのに何故だ？
こんなにも彼女を愛おしい、と感じてしまうのは、
MK「A、A、」
なんていい響きなんだ。
------------------------------------------------------------------------
DH「あ！おきた！！！」
目を開けて初めに聞こえてきたその声のおかげで一気に現実に戻されてしまった。
MK「俺の名前、教えてない、」
これが俺の最初で最後の初恋なのに、もうこれて終わりなのだろうか
その後、どんなにきつい練習も軽くこなすことが出来た。
周りのヒョンたちは驚いたけど、なんてことない。
人なら誰でもある経験を乗り越えただけだ。
それでそれはほとんど実らない。
デビュー前の最後の思い出として一生取っておこう。
自分だけの記憶でいい。
だから俺は毎日そのラーメン屋になんて通わなかったし、街中であの顔を探したりなんてしてない。一日に何回も彼女の名前を呟くことなんてなかったし、お風呂で1人になった時目元が潤むなんてそんな馬鹿なことはしてないんだ。
なんてことはまるでない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おぱぷみ(プロフ) - アユさん» いやー実は少年漫画大好きで他にも沢山出してます、、w見つけたらクスッとしてやってください。 (2021年4月29日 21時) (
レス) id: 855625ed2f (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - 急に爆豪出てきて笑いました www (2021年4月29日 20時) (レス) id: 7fcabb71e4 (このIDを非表示/違反報告)
おぱぷみ(プロフ) - どんな些細なことでも気軽に書いていただけると嬉しすぎて五臓六腑爆発しますぅ！！！ (2021年4月25日 1時) (レス) id: 855625ed2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おぱぷみ | 作成日時：2021年4月25日 1時
