きみ MKside ページ12
"デビュー"
それは1番望んでいた夢で、
同時に1番恐れていたことだった。
smエンターテイメントという会社は韓国の芸能界の重鎮で、この事務所に所属しているアイドルは完璧に全てをこなす。
自分の住んでいた土地を離れ、1人で韓国に来た俺にとっては掴まなくてはいけないことだった。
喉の限界なんて関係ないボイトレも、2リットルのペットボトルが溜まるように汗をかいた練習も全部全部デビューのためにしてきたことだ。
今さら何を恐れているんだ？
簡単に外に出歩くことが出来なくなること？
学校生活が今まで以上に順調にはいかないこと？
過激なファン？
そんなんじゃない。
"アイドルとして相応しくすること"だ。
デビューするということは同時に責任を持つこと。
人の前に立ち、人に好かれるためには生半可な気持ちでテレビに映ることなんて許されない。
世間の目というものに向き合っていかなくてはならない。
俺にそんなことが出来るのか？
先輩のように大勢の前で堂々としてられるのか？
不安で押しつぶされる、なんて経験はじめてだ。
デビューのために切った髪は5キロ。
デビューのために覚えたラップに踊りは10キロ。
仲間の頑張りは15キロ。
周りからの期待は20キロ。
ぜんぶ俺にとっては重りなんだ。
それから解放されたくて外に出てみたけど、1人だとそれは余計に重くのしかかってくる。
MK「、、、おいしいものがたべたい」
そろそろ帰るか、、
そう思い、引き返そうとすると訛りのある話し方で1人の女の子を誘っている男を目にした。
俺には関係ない。
こんなに自分のことでいっぱいいっぱいなんだ。
なのに、なぜか、
君を助けなくてはと思ったんだ。
小さい背に、2月の風に耐えきれないと言わんばかりに小さく震える君がずっと目の中にいたんだ。
自分がその子を目で追ってるなんて考えるより先に行動してたんだ。
MK「あの、」
男「は？」
MK「あの、そういうのは良くないと思います。」
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おぱぷみ(プロフ) - アユさん» いやー実は少年漫画大好きで他にも沢山出してます、、w見つけたらクスッとしてやってください。 (2021年4月29日 21時) (
レス) id: 855625ed2f (このIDを非表示/違反報告)
アユ(プロフ) - 急に爆豪出てきて笑いました www (2021年4月29日 20時) (レス) id: 7fcabb71e4 (このIDを非表示/違反報告)
おぱぷみ(プロフ) - どんな些細なことでも気軽に書いていただけると嬉しすぎて五臓六腑爆発しますぅ！！！ (2021年4月25日 1時) (レス) id: 855625ed2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おぱぷみ | 作成日時：2021年4月25日 1時
