こっちを向いて［JM］ (ページ13)

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Yourside

私の発言に驚いたのか、顔を両手で覆っているジミン。

顔が見えないから、どんな風に思ってるか分からない。

『ごめん、変な事言ったよね』

JM「や、全然。でも、手どかそうとするのやめて」

『え、なんでよ』

JM「今は、顔、見ないで欲しいから」

何それ。なんだか、こっちが恥ずかしくなってくる。

その後、変な空気の中お昼を食べて店を出た。

お店を出てすぐ、手を握って歩き出すジミン。

『次は？どこ行くの？』

JM「んー、」

曖昧な返事をして、向かう場所を教えてくれない。

教えてくれないなら、自分で推測してみようかな。

なんだかさっきまでと違って、カップルが多い。ような気がする。

もうクリスマスも過ぎてるし、そんなカップルで来るような場所この辺であったかな。

私たちは、カップルじゃないけど。

JM「ついたよ、A？」

ぼーっと考えていたら、ジミンに顔を覗かれる。

『あっ、ごめん。着いた？』

JM「うん、前向いてみて」

『ジミンしか見えないんですけど』

JM「ごめんごめん」

笑いながら私の横に移動したジミン。

なんだろう、と思い前を向けばキラキラと光るイルミネーション。

クリスマスからそんなに経ったわけでもないから、やってるのか。

JM「どう？A見たいって言ってたよね」

『え、ジミンの前で言った？』

JM「僕、Aの事なら何でも知ってるからね」

『それは怖い』

JM「言うと思った」

こんなふうに、くだらないことも凄く楽しい。

そうやって思えるのは、ジミンだから？