【日常系】異世界転移者のチート声優ライフ３【男性声優】 (ページ29)

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時に普通の出会いあり３ページ29

浅沼side

挨拶も一段落

浅沼「今日は急に誘っちゃってごめんね」

「そんな。浅沼さんとご一緒できて本当に嬉しいです
　最近なかなかご一緒するタイミングがなかったので、本当は少し寂しくて」

そうやって嬉しそうな顔から寂しそうな顔にころころと変わる表情が愛らしく感じる

浅沼「もー、全然Aくんからも誘ってくれていいのに」

「今後はそうさせていただきますね」

浅沼「うん、待ってるね」

こっちからもAが忙しそうで少し遠慮していたところがあたので
今後はもう少しマメに連絡をとろうかな

浅沼「そうそう、今回はAくんと初対面の人もいるしって思って個室にしたんだ」

「初対面だと個室なんですか？」

浅沼「多少叫んでも大丈夫なように」

「叫ぶ…？」

浅沼「Aくんには初対面限らずいつも驚かされてばっかりだから」

「なるほど？」

あまり納得してない様子のAくん

浅沼「まあ、手始めに駒ちゃんと神尾くんにハンドパワーしちゃったら？」

駒田「ハンドパワー？」

浅沼「あれ、知らない？Aくんのハンドパワー」

神尾「なんとなく噂でなら聞いたことありますけど
　一番交流のありそうな浅沼さんがあまり教えてくれないから」

「そうだったのですか？」

浅沼「あー、だってほら、どこまで言っていいのかわからなかったし
　変な事言っちゃうよりはって思って黙ってたんだ」

「別段隠しておきたいことなどありませんので、全てお話いただいても大丈夫ですよ？」

浅沼「でも、ほら、アレ…アレはダメでしょ？」

手で王冠の形を作ってジェスチャーで伝える

「あぁ･･･そうですね。私は大丈夫なのですが、先輩方からは
　あまり公言しないようにと注意を受けています」

浅沼「ほら」

「しかし隠し事は苦手なので何人かの先輩には見破られました」

浅沼「それ多分見破られたというよりはAが墓穴掘ったよね、きっと」

「なっ・・・ま、まぁそれはともかく、お二人にもハンドパワーを体験していただきましょうか」

浅沼「逃げた」

神尾「逸らした」

駒田「ところでハンドパワーって何…」

「てい」

駒ちゃんのセリフを最後まで聞くことなく
物は試しだと両手を二人の顔の前に突き出して掛け声をかけるA

神尾「なっ…！！」

駒田「これはっ」

驚愕の表情を浮かべる２人

駒田「す…すごっっ！！！！」

よく通る駒ちゃんの声が個室の中に(多分外にも)響いた