【日常系】異世界転移者のチート声優ライフ３【男性声優】 (ページ18)

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執事１（安元、梶、寺島）ページ18

安元side

例によって例のごとく
今日も今日とて異世界っ子の家からお送りしている

梶「ただいまー」

安元「ん？おお、梶早いな。お帰り」

寺島「お疲れ様。お帰りなさい」

梶「あれ、今日はみなさんお揃いで」

寺島「全員揃うのは久々だね」

梶は昨日から泊っているらしいが
俺と拓篤は仕事終わりにさっき来たばかりだ

仕事終わりと言っても、早い時間からだったので午前中に終わってまだ昼の3時
この時間にこうやって揃うのは珍しい

前に揃った時も確か夜中に来た俺と、朝早い梶がいたから会ってはいないし

梶「まぁ全員って言っても当の家主が不在ですけど」

安元「さっき仕事終わったってメッセージ来たからそろそろ帰ってくるんじゃない？」

寺島「転移で直帰じゃないんだ」

梶「またケーキでも買って来るんじゃない？」

安元「あー、最近嵌ってるよな。俺スイーツはそんな作らんから」

梶「あれ？でも前作ってませんでした？」

安元「作れはするけど、料理ほど手馴れてない分手間がね」

寺島「確かに分量測ったりふるいにかけたり、料理より手間がかかるから」

ｶﾞﾁｬ

なんて話している間にもAが帰って来たらしく
玄関から音がした

梶「Aおかえりー」

「あ、梶さん！ただいま帰りました」

玄関から聞こえる声に返事をする

安元「おかえり」

寺島「おかえりー」

「あぁ、よかったお二人もいらっしゃるのですね。余分に買ってきて正解でした」

寺島「梶くんの予想的中かな」

梶「みたい」

「よいしょっと。じゃじゃーん」

掛け声と共にケーキ屋特有の白い箱を掲げて部屋へ入って来たA

「本日は旬のケーキを買って帰ってまいりましたよ！」

意気揚々と入って来たところ悪いが、我々3人の耳にはほとんど内容が入ってこなかった

掲げられた白い箱より何より、その恰好に目が行ってしまったから

梶「ど、どうしたの？その服」

寺島「惚れそう」

安元「イケメンは何着ても似合うって言うけど…反則だろう」

「え？あぁこの服ですか。今日は雑誌の撮影でして。衣装さんのご厚意でいただきました
　ヘアスタイルも整えていただいて、せっかくなのでこのまま帰宅をと」

似合っていますかと言いながらケーキを置いて華麗なターンを決めるA

「あぁ、ご厚意といえば。ケーキ屋さんの店員さんにも
　おまけでマカロンをいただきましたよ」

そりゃするでしょ、そんなイケメンが燕尾服着こなして来たら
俺でもサービスしちゃうよ