【歌い手様】訳ありシェアハウスに入ることになりました！

駄「まだ21話目なのにシリアス満載でごめんなさい……なるべく明るいの話も入れますね！」 ページ26

クプラside


今、僕は“うらたぬき”さんの部屋に向かっている


部屋の前まで来て、ノックをする


が、返事は来ない


ク「うらたさん？入っていいですか？」


僕が大きい声で言うと、だるそうな声が聞こえた


う「どうぞ……」


お邪魔しますと呟いて部屋に入る


う「どうした？」


ク「単刀直入に言いますが、僕にあったことありますか？」


うらたさんは一瞬驚きながらも首を縦に振った


ク「うらたさん……いや、渉くん。久しぶりだね」


う「久しぶり、蓮」


ク「Aをあんなにボロボロにしたのは、渉くんでしょ？」


う「あいつが悪い」


ほらね、やっぱり。Aの前では初対面のような顔してるけど、覚えてるじゃん


ク「Aね、昔と随分変わったよ。笑い方、喋り方、怒り方、いろいろね。でも、謝るくせだけは変わってないよ」


う「…………」


ク「たまにAの部屋の前を通ると聞こえるんだよ。ごめんなさいって。ずっとだよ。誰もが聞いてる。誰かが止めないとずっと謝り続けてる」


う「だから何」


ク「ベーつに？Aはもう、直らないかもねってこと。じゃあね渉くん」


渉くんは真実を知らない


真実を知ったら、どう言うのだろう


きっと、今までの自分を責めるだろう


Aは今その状態だよ


過去の自分を責めてせめてせめて、もう粉々だな


誰が、助けるの？


君でしょ？


部屋に戻ってスマホを見るとLINEが来ていた

?明日、屋上に来て
クプラあの事でしょ?
?もう1度…ね
クプラ君は、嫌ってたじゃないか
?とにかく来て


また、四人が集まりそうだ


昔話でも、するのかな？


ほんとに人は汚いな

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