逆境の中で咲く花はどの花よりも美しい (ページ43)

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3月ページ43

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事務所をやめて1ヶ月。
私は親戚の結婚式に来ている。

とは言ってもヨンジュンさんの方の結婚式だから親戚誰1人としてわからないんだけど。
練習生をしていたせいで挨拶できてなかったからこの機会に挨拶にまわる。

「はじめまして。佐倉Aです」

「おー！！この子が！！プデュみてたよ！！かっこよかったね！！」

「ありがとうございます笑」

私はヨンエさんとお父さんと一緒に花嫁に挨拶に行くと笑顔で迎えてくれた花嫁さん。

この家系全員美しいんだろうな。
花嫁さんもめっちゃ綺麗。

その後も何人かに挨拶してまわる。

懐かしい。プデュの最後の時みたい。
練習生をやめて1ヶ月。
プデュのメンバーに報告すると、本当に嫌になる程電話がかかってきた。
なんだかその電話に出るたびに愛されてたんだなぁって思ってプデュに戻りたくなったけどそんなことはできない。

茉莉ちゃん。これであってたのかな。

私間違ってなかったかな。

歩きながらそんなことを考えて、涙が出そうになったからトイレに走った。

知らない場所、知らないトイレ、ホテル併設の高い建物。

やっぱり私は迷ってしまった。

「どこここ。」

人がいない廊下、聞くこともできないし何故かここだけ電波が悪い

どうしようと迷っているとなんか見たことある背中。

まって、あれって。

「ハユン！！！」

私がそう声をかけると振り向いたのは
チョンハユンだった。

「会いたかった〜！！」

「..なんでここにいるの？」

「知り合いが結婚式しててさ！参列！なにしてんの？」

奥に扉が開いていてその扉を覗くと大きい宴会場に大勢が談笑しあっていた。
だから電波悪かったのか。

「え、ハユナ、大物？」

「なんかパーティー？みたいな、私デビュー決まったから特別に経験として連れてきてもらったの」

「そうなんだ〜！！すごいね！！おめでとう！！！」

私はハユンを抱かしめる。あんだけ頑張ってたもんね。
ハユンのデビューに私は本気で嬉しく感じる

「あれ、Aちゃん？」

後ろから声をかけてきたのはまさかのヨンジュンさんだった。

「え！なにしてるんですか！」

「俺とスビナはデビュー記念の挨拶でさ、PDニムが挨拶に来いって」

「あ、デビューおめでとうございます！」

「ありがとうございます〜ってタメ口でいいよって言ってるじゃん」

「対面だと慣れなくて笑」

私がヨンジュンさんと喋っていると横のハユンは口をぱくぱくと鯉のように動かしていた。