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10月 ページ33

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ピピッピピッ

小さい目覚ましで私は目を覚ます。
今まで公立の学校に通っていたけどプデュでたり、練習してたら出席率が危なくなって芸能高校に転校する事になった。

その名も"ハンリム演芸芸術高校"

私が通うのは実用舞踏科。ダンスの試験だったので割とすんなりと転校した。


「ねむ..」


私は重たい体を起こして周りの先輩達を起こさないように準備して宿舎を出た。

さて。ここからが問題なのだが...


私は生粋の方向音痴だ。
地図も読めないしGoogle先生に頼っても辿り着けない。

初めは事務所からここに来ることすら苦労した。
大丈夫。昨日復習したから、間違える事ないはず..自信はない。


そうして私は駅までなんとか辿り着き電車に乗った。
朝の韓国の通勤ラッシュは、日本とは比べ物にならない

まだ7時台だからマシだけど8時になると乗れなくなる。
だから早い電車にしたのにそれでも多くて人混みがあんまりとくいじゃない私は若干の気持ち悪さを感じた。

「..やっと..たどり着いた..」


人混みの電車から解放されて私は今から未知の世界へ行く事になる。


大通り通れば着いたよね。たしか。
昨日の地図を見ながら歩いてみる。


「..迷った。このままじゃ遅刻する..」


やっぱり地図が読めなかった私は結局迷ってしまった。


頑張って先ゆく人に高校の場所を聞いて歩いていると同じ制服を着た男の子が女の子に話しかけられていた。


おんなじ高校だよね..私が遅刻しそうってことはこの子も遅刻するんじゃ..
顔も困ってる感じするし..助けた方がいい?
私がじっと見てるとその男の子と目があった。うわぁイケメン...ってそれじゃない。明らかに困った顔をしている。
助けた方がいい..よね。


「あ、あ、あのー!!えっと..」

「何?この女。お兄さん知り合い?」

「が、学校遅れるよ!!だ、ダニエルくん!!」


名前がわかんなくて適当に出た名前がダニエル。
いや、ダニエルって..笑わけわかんなくて私も笑ってしまう


「ダニエルって笑嘘も大概にしなさいよ。あんたもこのお兄さんのこと好きなの?」


「あ、いや、あの、ほんとに学校..」

「俺の名前ダニエルだよ。ほら、いくよ。ほんとに学校遅れちゃう」

「え、あ、うん!!」


唐突に私の手を取って走り出したダニエルくん?に私は必死に追いつこうと走る。
..なんだこれ。青春かよ。いや違うな。やめろ。



「..はぁはぁ」

「走ったね笑笑」

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作者名:チーズケーキ | 作成日時:2024年2月19日 14時

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