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「じゃあ。はい」
「..えっと」
「これが評価の動画。3日後までにサラオンニの振り覚えてきて。」
「それと、各個人の課題もあるからそれもこなして、これ、鍵ね。サラオンニの荷物どけるから明後日あたりに、よろしく」
「..あ、はい!!」
「じゃ、これからよろしく。」
「よろしくお願いします!!!」
あれ。思ってたより普通?もっと嫌味とか言われる感じかと思ったんだけど。
とりあえず、、サラ先輩と同じレベルだって認めてもらえるように頑張ろう。
私は送ってもらった動画を見て練習室でフリを覚える。
振りがまずまず難しいんだけど、サラ先輩が完璧すぎる。
キレも、歌も、表情管理も、全て、私が真似できる範疇にいない。
なんでこの人と私が入れ替わりなんだろう。
そんな謎を抱えたまま、私はフリを覚え、3日後がやってきた
「..」
「いいわ。みんなで合わせよ」
「..ありがとうございます!」
まだダンスの先生が来ていないのでくる前に一度合わせてみることにした。
7人グループのfem fire。私が今まで得意としてきた系統じゃなくてガールズクラッシュのグループだ。
そこのメインダンサーに任命された私。
前任は、epicで最年長のサラ先輩。
サラ先輩の踊りは繊細かつパワフルで表情の移り変わりが多い。
私はガッカリされないように最大限自分をよくみえるように体を動かす。
「..動線まで完璧な感じ?」
「..まじかこの子。」
「もしかしてこの子やばい?」
メンバーから発せられていく褒め言葉?に私は安心する。
よかった。練習してきて。
「いいじゃない。」
「こんにちは!!」
後ろからダンスの先生が入ってきた。
どうやら私は気づかなかったけど途中から見ていたらしく一人一人にダメ出ししていた。
「あなたが新メンバーよね?私はダンス担当のチェヨンです。」
「初めまして!」
「すごいじゃない。3日前に言われてこの精度まで持ってきたのよね?さすがプデュで13位だった子は違うわね。」
「ありがとうございます!!」
「..ただあなたは自分を魅せる事に意識が行きすぎて浮いてるわ。アイドルは自分を魅せるだけじゃない。メンバーとの調和も大事なの。これからこのメンバーと仲を深めて自分だけじゃなくて周りのことも考えて動いてみなさい。」
「はい!」
それから私は毎日デビューをするために、夜遅くまで練習をし、渡された課題をこなしながら学校へ通う生活が始まった。
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作者名:チーズケーキ | 作成日時:2024年2月19日 14時