これも日常【うらたぬき】

# １４ ページ21

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｢うらたさん！！！！｣

｢おっわ…！びっくりした！｣


楽屋のドアを勢い良く開け、ライブTシャツのままのうらたさんにダイブした


｢今日のうらたさん、めっっっっっっっちゃかっこよかった！！！｣


よろけながらも飛び込む私をしっかり抱き抱えてくれて、流れるように頭を撫で付けられた


｢え？Aやん、何事？｣


奥の部屋から出てきた志麻が私とうらたさんを交互に見ては訝しげに問うてくる

そうだよな、いつもは私が抱きつかれて嫌そうな顔してるもんな！


｢志麻くん！めっちゃ歌上手くなったね！？久々に生歌聴いたけどびっくりしちゃった！｣

｢えっ、ほんまどしたん、急なデレやんけ｣

｢素直に受け取れ！かっこよかったよ！｣

え〜っ、Aにそんなこと言われたら照れてまうわ とかほざいてるけど今日は許そう


｢ん！Aの声する！居るん？電話ー？｣

｢さかたん…あんたは犬か！｣

｢あ！居った！久々やん〜〜！元気しとった？｣


志麻に続いて更衣室から出てきたさかたんは私を見るなりすごい勢いで飛び付いてくる

うらたさんに抱き着かれたままの私を気にすること無く、更にその上から抱きつかれてちょっと苦しい


｢さかたんはねぇ、ダンス上手くなったなって思った！足めっちゃ上がってたじゃん、体柔らかくなったんじゃない？｣

｢え！ほんま？そんなに良くなっとった？！｣

｢なってたなってた！めちゃめちゃ成長感じたよ｣


え！嬉しいわぁ〜！良かったな〜！としまさかは背後でニコニコ。


｢あ、あの〜、お姉さん、ちなみになんですけど、センラはどうでしたか…？｣

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