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💜「でも、お姉さん。力なんか貸して平気なん?貸したことないしわからんけどたしか、人に力を貸すってすごく危険なことなんやろ?」
「……そうですね。すごく、すごく危険なことです。……でもあとがない姉にとってそんなこと屁でもないらしいんです。」
❤️「あとがないって…?」
「……あの私、両親がいません。」
💜「え?」
「姉ももうすぐ死にます。……8年前、魔犯罪に巻き込まれて両親は死にました。姉は後遺症を患いました。」
家族全員でのお出かけはすごく久しぶりだった。
その日はなんでもかんでも楽しくて、すごく幸せだった。
………私たちが幸せを噛み締めてる間も連続殺人犯は人を殺していたそう。
そして私たちが居た場所にもその犯人は来て、私とお姉ちゃんを守って両親は死んだ。
最後まで私を守ろうと一緒に逃げていたお姉ちゃんも、私を庇って怪我を負わされた。
お姉ちゃんは数ヶ月、目を覚まさなかった。
何年も入退院生活をしていてやっと回復してきた時だった。
2年前 病状は悪化して、そう長くはないことを知らされた。
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作者名:むん | 作成日時:2023年5月29日 21時