正直、とても窮屈です。 (ページ45)

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部屋に着くやいなや、びしょ濡れの俺と雑魚ちゃんを思いっきり心配するセンラに出迎えられた。

💛｢ってえ！？！Aちゃん傷だらけやん！？｣

💚｢どういう事だよさかた。｣

❤️｢止血しながら話す。とりあえず雑魚ちゃんの手当をしなきゃ。｣

帰ってくる途中で気絶をしてしまった雑魚ちゃん。

今はぐったりと横たわり、されるがままになっている。

💜｢相当傷が深い。治癒魔法を使ったとて、回復には時間がかかりそうやわ。｣

💛｢当分は痛みで歩けそうにないですね…｣

💚｢……説明しろ。何があったんだよ。｣

❤️｢雑魚ちゃんが突然走ってきたんよ。｣

足に包帯を巻きながら話し始める。

閉じられた瞼は、穏やかではなくどこか苦痛を帯びているように見えた。

元はと言えば全部雑魚ちゃんの勘違い。

でも、俺を大切に思ってくれる故にこんなことになってしまった。

一言先に言っていれば良かった。

いや、こんな雨の中練習さえしなければこんなことにはならなかった。

……ことが起きてしまったあとも、俺は雑魚ちゃんを思ってやることが出来なかった。

体は痛むのに、俺は突き放すような言い方をしてしまった。

俺が隠していた気持ちを見抜かれていて動揺してしまった。

気づいてもらえて本当は安心したのに。

見つけてもらって俺は本当は嬉しいはずなのに。

ずっと認めてもらいたかったのに。

雑魚ちゃんは無理をしてでも守りたいと思ってくれてたのに。

最低だ俺。

何も分かってなかったわ。

こんなんで一緒に暮らしていけんのかな……。