正直、とても窮屈です。 (ページ42)

今日:8 hit、昨日:19 hit、合計:18,072 hit

・ページ42

｢ご、ごめん……｣

傷口が雨に濡れてジンジンする。

あぁ、これは当分歩けそうな無いな。

瓦礫が傷口に深く刺さって立ち上がれない…

❤️｢なに？どういうこと？｣

珍しく少し強い口調のさかた。

｢あの、…1人でこんな時間まで練習してるのが心配で…… それで雨には嫌な思い出があって、駆け出して来ちゃった。そしたら大きい音が聞こえてきて、まさかさかたが魔犯行に巻き込まれたんじゃないかって早とちりしちゃって……｣

❤️｢なんで靴履いてないんよ。｣

｢急いで走ってきたら脱げちゃって｣

❤️｢…ほんっっっとうに馬鹿やな！！！俺は大丈夫なんよ！！！それなりに強いし、魔犯行者が現れたところで、護身くらいできるわ！！！｣

｢でも、！さかたが少しでも傷つくのが嫌なの！！｣

❤️｢それは俺も同じやわ！！雑魚ちゃんが少しでも痛い思いするのは嫌なんよ！！！もう無茶しないでよ！！なんでこんなボロボロになってまで、俺の心配するん！！｣

｢…っさかたが大切だから……｣

…さかたに怒られた。

肩を強く掴まれて揺さぶられてじっと目を見て怒られた。

怖くて、でも私が勝手なことしたからこんなことになって、何も言い返せなかった。

本当に馬鹿だ。

消えてしまいたいほど恥ずかしくて、不甲斐なくて、自己中で、

意味もなく涙がこぼれてしまった。

｢…ごめんなさい。｣