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｢私は大丈夫だよ？｣
💛｢Aちゃんはそうやって無理するから信用できませーん。｣
｢え！なんでぇ、｣
💛｢今だってドキドキしてるんとちゃいます？｣
｢え？｣
💛｢あぁ、ときめいてるのとはちゃいますよ？｣
何を言ってるんだこやつは。
少しからかうように私の顔を覗き込んだセンラ。
その顔にドキッとしてしまった。
いつも大人なっぽいセンラが急に子どものようにいたずらっ子みたいに笑うから。
💛｢怖くてドキドキしてへん？少し震えてる気もするし。｣
｢…お弁当が気になっちゃって｣
センラに全部見透かされていた。
何度やられても慣れない。
次は本当に殺されちゃうんじゃないか。
そんな不安にいつも駆られる。
体に響いた痛みは、今も波打つみたいに残ってる。
自分が脆くて本当に怖い。
💛｢…もう大丈夫やからな。安心しぃ。俺の目よく見て。嘘ついてる目？｣
｢…ううん。｣
センラの目は真っ直ぐ私を見つめていた。
キラキラ光ってて本当に綺麗で。
だけど奥にしっかりとした芯を感じられた。
💛｢もう保健室やからな。｣
そう言うと右手の人差し指をピンと立てて、ドアを開けるように右から左へスライドさせた。
その動きに連動するように保健室のドアもガラガラと音を立てて開いた。
💛｢ここでしばらく寝ててええよ。俺、先生探してくるわ。あ、あと何か食べたいものあったら言ってな。作るから。｣
彼の作るは創るなのだろう。
終始私を小さな子どものように接してきたセンラ。
その行動にむず痒さを感じた。
でも、4人に大切にしてもらってること。
嫌な気持ちは一切なかった。
緊張が解けて急に睡魔が襲ってきた。
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作者名：むん | 作成日時：2023年5月29日 21時
