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💚「……時々いるんだよ。自分はひ弱だ。だから近くに居て私を守ってって言うやつ。強いもんは弱いもんを守る。弱いものいじめする趣味なんてねぇよ。でも、そういうやつに何度も裏切られてきた。
俺だけじゃない。まーしぃもさかたもセンラも。多分他の…俺ら以外の強い力を持った奴らだってみんなそうだ。裏切られて利用されて傷ついて。｣
｢…そう……だったんだ｣
💚｢こういうことで1番傷ついてんのは、さかたなんだよ。……今回もさかたがやるって言って聞かなかった。｣
さかたが……
ふわふわしてていつも笑ってて…
なのにそんなこと隠してたなんて思わなかった。
💚｢でも、すごく反省してた。お前の身の潔白が証明されて、魔力に耐えきれなくてぶっ倒れたお前をめちゃくちゃ心配してた。……さっきまで起きてたんだけど、眠気の限界だったらしくて、お前が起きる少し前に寝た。｣
｢……どうやって私が嘘ついてないってわかったの？｣
💚｢本当のことしか言えない魔法をかけたんだよ。それでさかたがさっきの話は本当か？とか聞いてて、全部お前が"はい"って答えたから。
あとは…まぁ、この魔法、少し作用があって、持ってる魔力が弱ければ弱いほど、その作用が強く出るわけ。お前はそれに耐えきれず倒れた。お前の話が本当だってことも、弱くて1人じゃどうしようもないこともバレたってこと。｣
ぅ"……酷い言い方……
でも、最後まで安心させるためなのか分からないけど、私の手を握って話をしてくれたうらた。
案外優しいじゃん
💚｢お前はゆっくり休め。まだ体もだるそうだし。｣
｢ありがと｣
💚｢別に礼言われることしてねぇし｣
｢うらたも寝てないんでしょ？目の下くまできてる。｣
💚｢………だりぃな。｣
｢え、なんで！｣
💚｢弱いやつは人の心配より自分の心配しろよ……｣
あんな言い方だけど、きっと嫌味じゃないことは確かだ。
うらたには感謝しなきゃ
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作者名：むん | 作成日時：2023年5月29日 21時
