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皇子山「てめぇ…人の女になにしてんだ？」
多分周りになんて聞こえてない。
凄くドスのきいた低い声。
中国人が怯んだ一瞬の隙をみて隆俊は私を中国人から引き離してくれた。
『はぁ、はぁ、はぁ…』
小平「Aさん、大丈夫ですか？」
『…えぇ』
皇子山「おい…」
『た、皇子山さん…すみません、ご迷惑…おかけしました』
皇子山「怪我は？」
『…だ、大丈夫です』
皇子山「なら、いい」
ほら、っと私を立ち上がらせようと差し出してくれた手を私は掴むことが出来なかった。
皇子山「とりあえず降りるぞ」
『えっ、あ、ちょっ…！』
有無を言わせず私の太ももと背中に彼のぬくもりを感じたと同時に宙に浮く感じがした。
『あ、あの…皇子山さん？』
皇子山「ガタガタ震えるくらいホントは怖かったんだろ？大人しくしてろ」
あぁもうほんと…
なんでそんなことさらっとやってのけちゃうかなぁ…
ますます離れられないじゃん
電車を降りて医務室に連れて行ってもらいようやく降ろされた頃には震えも止まっていた。
皇子山「大丈夫か？」
『はい…って！それより隆俊、血が…止血しなきゃ』
皇子山「あぁ、舐めときゃ治るだろ」
『駄目です！ほら、ここ座って？』
私がさっきまで座ってた所に隆俊を座らせて医務室の戸棚から消毒液と塗り薬、包帯を取り出す。
消毒液をかけた時一瞬眉間にシワが寄ったから多分染みたんだね。
『はい、終わり』
皇子山「あぁ」
『ねぇ、私ってもう帰っても大丈夫？？』
皇子山「いや、一応事情聴取あるだろうからまだ帰れないと思うぞ」
『そっか』
ヤバい、舞稀に連絡しなきゃないなぁ…
皇子山「とりあえず犯人捜査一課に引き渡してくるから少し待ってろっと言いたいがこの前逃げられたからな、A、お前も一緒に来い」
犯人たちを捜査一課に引き渡し事情聴取も終えた頃には日も落ちていて、歩いて帰ろうとすれば彼に捕まりそのまま彼の車に乗ってしまった。
皇子山「何も食ってねーだろ？着いたら起こしてやる。眠たかったら寝てていい」
事件に巻き込まれて疲れていたのもあってあまりにも優しい声に瞼が落ちていった。
皇子山「A…お前が無事で本当に良かった」
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葉紅(プロフ) - もう更新しないんでしょうか？すごく面白いので続きが見たいです。更新楽しみにして待っています！ (2020年10月9日 18時) (
レス) id: 915a610475 (このIDを非表示/違反報告)
にゃー(プロフ) - とても面白くて楽しみです(^-^) (2018年12月17日 22時) (レス) id: 5a826c2c2f (このIDを非表示/違反報告)
naaaa(プロフ) - 今後の展開が気になります！ (2018年12月17日 14時) (レス) id: 4830e71a8d (このIDを非表示/違反報告)
浅緋(プロフ) - 亞鬼さん» コメントありがとうございます。皇子山さんのイメージ壊さぬよう頑張りますね！リアルが忙しく更新が遅いですが完結まで持っていきますので最後まで読んで頂けると嬉しいです。 (2018年12月11日 16時) (レス) id: 05559c83eb (このIDを非表示/違反報告)
亞鬼 - 更新ありがとうございます!!!皇子山さんが素敵すぎてヤバいです(><) 無理しない程度に頑張ってください！ (2018年12月2日 21時) (レス) id: dff663d9bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：浅緋 | 作成日時：2018年11月18日 15時
