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「いっくでぇぇぇぇ！！」
士気を高めるように、坂田の声と爆発させた魔力が辺り一帯を包み込む。
俺達が何度も会っていたそこは、あちこちで火が、魔力が上がっていて
戦いが、全てを終わらすための争いが始まりを告げていた。
「おーこら、坂田！森を燃やすな、動きにくくなるだろ！」
「えー？」
「火の魔法禁止！」
「それ言われたら俺ほとんど使えへんやん！？」
ぶーぶー！と文句を言いながら、格闘戦にうつった坂田。
俺の背後ではセンラ君が的確に相手を落としているし
うらたんは総指揮をとりながら空中戦を繰り広げている。
一方、俺はというと………
「ほら、眠れ眠れ…永遠にな。」
「まーしぃのが1番えぐいよな！」
「そうかー？」
俺の力はこう、何ていうか毒みたいなもんだ。
その力で天使たちを眠らせていきながら、ちらりと彼女の無事を確認する。
大丈夫、まだ……いや、ここは、俺が行くべきなのか。
「行くんか？」
「おぅ。」
「負けたら骨くらい拾ってやるよ。」
「縁起でもないなぁ。」
「気ぃつけてな。」
「ん、任せとき。」
それぞれに返事をしてから、彼女の元に向かう。
決着をつけるために、この気持ちにけじめをつけれるか…なんてわからないけど。
「おら、どけや！！」
「聖王様の元にはいかせない！」
「お前じゃ役不足やっての！」
Aの護衛を倒しながら彼女の元に向かう。
あぁ、ココからどうしようか。気持ちを伝える？
それとも……最悪の決断をする？
「何を考えている！」
「のわ！危ないなぁ…！」
危ない危ない、とりあえず行ってから考えよう。
そんなことを考えていた俺は背後から迫ってくる大群に気が付くのが遅れてしまった。
「やばっ…………」
「覚悟しろ！四天王…志麻！！」
さて、どうやってこの窮地を切り抜けようか。
目の前の彼女は、心配そうにこちらを見てくる。
あぁ、そんな顔しないでくれ。せんとってくれ。
俺はここで、負けるわけにはいかない
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