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【志麻,センラ】私、吸血鬼かもしれなかった夕方/ねこた ページ22
起きたら、母に今日も言われた。
「あんた、今日も起きるの遅い。もうとっくに昼過ぎてるわよ？」
携帯アラームは夏休みだからとアラームにも休みを与えてあげていた。夜に寝て夕方に目覚める。朝から昼の間、何度も名前を呼んでも、少し揺さぶっても起きなかったらしく、母はもう枕カバーやシーツを回収することを諦めていたらしい。これで今日を含め一週間。私が規則正しく起きられないことが夏休みの影響だとこれで自信をもっていえることでもなくなってしまった。いや、自信もって起床時間が遅いです、なんて軽く言えるのはおかしいことだけれど。もしかしたら。パジャマ姿のままで寝転がったままでまだ働きづらい頭を頑張って起こして、思い立った答えは一つ。もしかして。私。
＊
簡単な 非 日常話をしましょう
宇宙人は出てこない。隕石は降ってこない。異世界転生が起こるわけではない。
ちょっと変わった、いつもと少し、何か が違う話。
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