散歩中の段 ページ22
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何がなんだかよくわからないが、あまり鉢屋さんには近づかない方がよさそうだ。近づきたくない。
「とんでもない目に遭った……」
開けっぱなしの襖を睨みながら呟いた。
あの野郎〜〜!いつか一発顔にこの拳を叩き込んでやるぜ!
そう決意し、立ち上がって外に出る。先程押された拍子に落ちた草履を履いて顔を上げると、二年生飲み込んだ皆がボスに引っ張られていた。
引っ張られている彼らは大変そうだが、ボスは嬉しそうな顔をしている。
「あ!A!」
「え、Aさん!?」
「どっどうも」
前よりフレンドリーな感じがするが気のせいだろうか。
「止めてー!!」
池田くんがこちらに向かってそう叫ぶので、取り敢えず私は、「ストップ、ボス!」た言った。
そしたら本当に止まるもんだからびっくりだ。
「と、止まった……」
「ありがとうございます……」
膝に手をついて息を整える姿を見て、感じなくてもいい申し訳なさを感じている。
「ボス、あんまり迷惑かけちゃ駄目だよ……」
ボスの頭を撫でながら言うも、意味をわかっているのかそうでないのか、尻尾を振るばかりだ。だけど愛らしい。狼なのに!可愛い!
「はあぁぁぁぁ、癒し………」
「なんかお前、前より表情明るくなったよな」
川西くんが驚いたように言うと、他の子も賛同するように頷く。
そうだろうか。あまり実感がない。
「よかったです。今朝、食堂で顔を見なかったので」
「ああ。今日は一日仕事が休みになっちゃって。今ちょっと暇してるんだ。皆暇なときって何してる?」
そう尋ねると、全員ウンウンと唸って悩み始めてしまった。
うーん、やっぱり部屋でゴロゴロしてるしかないのか。
「あ!」
何か思いついたのか、能勢くんが声を出した。
「図書室に行ってみては?僕は図書委員なのですが、図書室には沢山の書物がありますよ。貸出しもできますし。何か気に入る本が見つかるかも」
「おお!イイね!早速行ってきます!」
草履を脱いでまた部屋に上がると、能勢くんが再び声を出した。
「借りるならちゃんと返却期限は守ってくださいね!」
「はーい」
返事をすると、五人はボスと一緒に行ってしまった。
「図書室ってどうやって行くんだっけ」
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ぬう(プロフ) - 久しぶりに天女系の作品見た1番すんなり受け入れられた…初めてッッッ(汗)完結されていて少し悲しいですが面白かったです! (8月10日 7時) (レス) @page25 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - これで完結なんでしょうか……? とても面白かったです! 個人的にはこの先が気になるところ……綾部くんと鉢屋にめちゃめちゃヒヤヒヤしました。夢主ちゃん、頑張れ!! (2022年6月1日 22時) (レス) @page25 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぜひ完結まで読みたいです。大変かと思いますが更新していただけると嬉しいです! (2022年3月13日 12時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こあ - 面白いです頑張ってください (2020年3月14日 18時) (レス) id: bc36a2a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - とても楽しみにしています!更新頑張って下さい!応援してます! (2019年11月6日 23時) (レス) id: a5ce07c098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉兎野鳥 | 作成日時:2018年9月25日 15時