その後の段 ページ12
NOside
黒木
「それでは忍術学園一年生全員による会議を行います！」
黒門
「会議するのはいいが……」
任暁
「部屋が狭ーい！！」
夜、暗い部屋に灯りをつけて、忍術学園の一年生が全員が集まっていた。
それには、昼間のことが関係している。
.
三治郎がきり丸を殴るのを、なんとか止めた庄左ヱ門と兵太夫。
二人が出した大声に、い組とろ組が何事かと様子を見に来た。
黒門
「うるさいぞは組」
鶴町
「どうかしたの？」
庄左ヱ門が事情を説明したところ、きり丸に賛成する者や、三治郎に賛成する者もいた。
しかし、きり丸に反対する者の方が多いのは確かだった。
上ノ島
「僕は天女のこと信じられないよ」
初島
「僕も……。怖くてちびっちゃいそう……」
鶴町
「僕も……止めといた方が良いと思うけど……」
きり丸
「なんだよ！お前らみんなして！」
きり丸は悲しくて仕方なかった。
みんなあの人の優しさがわかってない。あの優しさに触れたら、絶対にそんなこと言えなくなる……！
きり丸はAの優しさを皆に伝えたかった。乱太郎としんべヱを見ても、こればっかりはと目を背けられてしまった。兵太夫は下を向きっぱなしだ。
そんな中、その空気を壊すように発言した者がいた。
黒門
「そうかな。僕はAさんを信じるよ」
兵太夫
「伝七……」
黒門
「僕も兵太夫と一緒の委員会で、彼女に助けられたのは事実だ。僕は彼女を信じるよ」
伝七の言葉には迷いがなかった。前を向いて、真っ直ぐな瞳だった。
任暁
「僕は半信半疑だった。でも、今回神崎先輩が戻ってこれたのは天女……Aさんのお陰だと思ってる。僕もAさんを信じる」
ほとんどが信じられないという目で彼らを見た。伝七が驚いたように左吉の方を向くと、彼は笑った。
任暁
「僕、まだあの人に何もされてないからね」
その一言で、教室がどっとざわめきだした。
「でも今までの天女は酷いことしてきた！」
「そうだよ！今回だってそうかもしれないだろ！」
誰のものかわからない声ばかりが、きり丸達の段鼓膜を震わせた。
再びきり丸が反抗しようとした時、一際大きな声が響いた。
黒木
「待ってみんな！今は教室の中だし、これは今日の夜話そう。寝る準備ができたら、先生方にばれないように僕の部屋に来てくれ」
皆、彼の言葉に従った。
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ぬう(プロフ) - 久しぶりに天女系の作品見た1番すんなり受け入れられた…初めてｯｯｯ(汗)完結されていて少し悲しいですが面白かったです！ (8月10日 7時) (
レス) @page25 id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - これで完結なんでしょうか……？ とても面白かったです！ 個人的にはこの先が気になるところ……綾部くんと鉢屋にめちゃめちゃヒヤヒヤしました。夢主ちゃん、頑張れ！！ (2022年6月1日 22時) (レス) @page25 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - ぜひ完結まで読みたいです。大変かと思いますが更新していただけると嬉しいです！ (2022年3月13日 12時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こあ - 面白いです頑張ってください (2020年3月14日 18時) (レス) id: bc36a2a3f7 (このIDを非表示/違反報告)
紗那(プロフ) - とても楽しみにしています！更新頑張って下さい！応援してます！ (2019年11月6日 23時) (レス) id: a5ce07c098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉兎野鳥 | 作成日時：2018年9月25日 15時
