検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:18,833 hit

再会 ページ20

緑谷side


幼稚園が終わってまた公園に行くと、いつも通り、Aお姉さんがコーヒー片手にベンチに座っていた。


「お姉さん!」


僕が半ば叫んだようにお姉さんを呼ぶと、Aお姉さんはすぐに僕を見つけて手を振ってくれた。


「よっ。今日は少し早いんだな」

「うん!Aお姉さんに会いたくて」

「嬉しいこと言うじゃねぇか、このやろ〜」


そうやって、お姉さんは僕の髪をぐしゃぐしゃにしながら頭を撫でた。お姉さんに頭を撫でられるのは結構好きだ。なんだかとても楽しくなる。

暫くAお姉さんと話していると、聞き慣れた声が僕の名前を呼んだ。


「おいデク!」


驚いて振り返ると、そこには金髪赤目の、男の子、かっちゃんが仁王立ちしていた。


「か、かっちゃん……」

「かっちゃんだあ?……ああ、あん時緑谷クンのこといじめてた奴じゃん」


そう言って、お姉さんは一口コーヒーを口に入れた。

ちょっと呑気だなって、僕はその時思いました、はい。


「最近なーんか嬉しそうだと思ったら、そういうことかよ」


手をバチバチと爆発させながら、ゆっくりと近づいてくる幼馴染は、当時の僕からすれば、恐怖の対象でしかなかった。


「かっちゃん違うんだよこれは……!」

「うるせえ!」


ああ、やられてしまう。


「はいはーい。ストップストップ。落ち着けって、血気盛んだねぇ」

説教じみた言葉→←事件



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
100人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- こんにちは!この作品の不思議な雰囲気というか和むような感じが好きです。夢主がチートとかではなくてのめり込みやすいというか…とにかく面白かったです! (8月2日 18時) (レス) @page22 id: ed7980a554 (このIDを非表示/違反報告)
hiroakannna(プロフ) - お初です!あぁ…和むなぁ…。こういうの。このまま中学、高校とかも見てみたいです!これからも更新楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2019年1月27日 18時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
葉兎野鳥(プロフ) - ハニーさん» それは良かったです! (2018年12月25日 23時) (レス) id: fad212b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - アッこう云うおねショタッぽいの性癖に突き刺さるわ、ドストライクに刺さるわ( ˙-˙ ) (2018年12月15日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
葉兎野鳥(プロフ) - 紅葉さん» 本当ですか?良かったです!ヒロアカってこういう和み系が少ない(作者的には)と感じるので、息抜きになればと思って作りました。まあ、元がアクションなので仕方ないですけどね。 (2018年10月27日 19時) (レス) id: fad212b8a4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:葉兎野鳥 | 作成日時:2018年7月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。