再会 ページ20
緑谷side
幼稚園が終わってまた公園に行くと、いつも通り、Aお姉さんがコーヒー片手にベンチに座っていた。
「お姉さん!」
僕が半ば叫んだようにお姉さんを呼ぶと、Aお姉さんはすぐに僕を見つけて手を振ってくれた。
「よっ。今日は少し早いんだな」
「うん!Aお姉さんに会いたくて」
「嬉しいこと言うじゃねぇか、このやろ〜」
そうやって、お姉さんは僕の髪をぐしゃぐしゃにしながら頭を撫でた。お姉さんに頭を撫でられるのは結構好きだ。なんだかとても楽しくなる。
暫くAお姉さんと話していると、聞き慣れた声が僕の名前を呼んだ。
「おいデク!」
驚いて振り返ると、そこには金髪赤目の、男の子、かっちゃんが仁王立ちしていた。
「か、かっちゃん……」
「かっちゃんだあ?……ああ、あん時緑谷クンのこといじめてた奴じゃん」
そう言って、お姉さんは一口コーヒーを口に入れた。
ちょっと呑気だなって、僕はその時思いました、はい。
「最近なーんか嬉しそうだと思ったら、そういうことかよ」
手をバチバチと爆発させながら、ゆっくりと近づいてくる幼馴染は、当時の僕からすれば、恐怖の対象でしかなかった。
「かっちゃん違うんだよこれは……!」
「うるせえ!」
ああ、やられてしまう。
「はいはーい。ストップストップ。落ち着けって、血気盛んだねぇ」
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朕 - こんにちは!この作品の不思議な雰囲気というか和むような感じが好きです。夢主がチートとかではなくてのめり込みやすいというか…とにかく面白かったです! (8月2日 18時) (レス) @page22 id: ed7980a554 (このIDを非表示/違反報告)
hiroakannna(プロフ) - お初です!あぁ…和むなぁ…。こういうの。このまま中学、高校とかも見てみたいです!これからも更新楽しみに待ってます!頑張って下さい! (2019年1月27日 18時) (レス) id: bc274ad562 (このIDを非表示/違反報告)
葉兎野鳥(プロフ) - ハニーさん» それは良かったです! (2018年12月25日 23時) (レス) id: fad212b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハニー - アッこう云うおねショタッぽいの性癖に突き刺さるわ、ドストライクに刺さるわ( ˙-˙ ) (2018年12月15日 21時) (レス) id: f040ea1a18 (このIDを非表示/違反報告)
葉兎野鳥(プロフ) - 紅葉さん» 本当ですか?良かったです!ヒロアカってこういう和み系が少ない(作者的には)と感じるので、息抜きになればと思って作りました。まあ、元がアクションなので仕方ないですけどね。 (2018年10月27日 19時) (レス) id: fad212b8a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉兎野鳥 | 作成日時:2018年7月3日 0時