だから馬鹿は嫌なんだ

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「は〜まじで可愛いわ〜それだけじゃなくて性格もいいんだよな」



スニョンがニヤニヤしながら嬉しそうに話す



先輩に言われた言葉を思い出した



言わなきゃ、スニョンは知らないままなんだろう



それで、私はいいの？頑張ったこと無駄にしちゃうの？



いやだ



もうどうせ失恋してるんだからいいじゃんって先輩も言ってたけど、確かに、と思う



どうせダメなら、当たって砕けちゃえば、よくない？



「俺にこんな可愛い彼女ができるとはな！悔しいだろー！？」



「うん、悔しいよ、私も好きだったのになあ、すにょんのこと」



「だろ、って、え？いま、なんて？」



「だからスニョンが好きだったよって」



「え？」



スニョンのちっさい目が信じられないぐらい大きく開かれる



「聞こえた？」




顔が真っ赤だったかも、声も震えていたかも



何気ない感じで言ってるけど、めちゃくちゃ緊張してる



「聞こえた、けど…えっと…ごめ、ん」



ガンッ



「いて！」



足をどこかにぶつけたみたい



「え、と、俺、Aのことそういう目で見たことない…」



「うん、知ってる」



「え」



「知ってるから言ってるの」




スニョンは戸惑っていた



困ったみたいな、どうしたらいいかわからないような、顔



そんな顔されたら、傷つくなあ



「私は、スニョンが先輩と別れちゃえばいいと思う。私のこと、見て欲しいと思ってるよ」



じゃあ、それだけ！って逃げてきた



そろそろ本当に泣いちゃいそうだったから




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