イライラ ページ8
「あれっ、万里料理上達してない？」
「マジ？特に何にもしてねえけど……」
「流石私の弟！よっ、人生スーパーウルトライージーモード！」
「で、この後は？」
「スルーですか。えーっと、次は……」
チッ……。
キッチンで楽しそうに料理をする摂津姉弟。……イラつく。
さっきからイライラしてるのは自分でもわかってる。
証拠にいつもの倍はボス倒すのに時間かかってる。
……クソガキめ。
「おい茅ヶ崎。談話室でそんな負のオーラ出してんじゃねぇよ」
普段から出しまくってるあんたに言われたくないけどね。
「聞いてんのか茅ヶ崎」
「左京さん、今日飲みません？」
「は？テメェ今日明日ゲーム篭りするつってたろ。いいのか？」
「この状態でイベ走っても１位は無理ゲーなんで。今回の報酬はもうゲトってるやつだし」
まあ欠勤覚悟でやれば１位取れるだろうけど流石にそこまでじゃない。
今回走ってたのは報酬取ればいいくらいのテンションで、あとは常に上位の神ゲーマーたるちとしてのプライド？みたいな。
だから別に今回はいい。
「……９時に俺の部屋だ」
「どーも」
察したのか、ため息を吐きつつも乗ってくれる。
「なら、ボクもいいかな？」
降りてきたのか、東さんにも声をかけられる。
「良いお酒を貰ったんだ。それに、愚痴なら元添い寝屋のボクが適任じゃないかな？」
この人エスパーかよ。何でもお見通しとかマジか。
「左京さんがいいなら」
「俺は構わねぇ」
「ふふっ、楽しみにしておくね。あ、キッチンにいる子は？」
「摂津の姉貴だ」
「ああ、監督さんが言ってたお手伝いさんだね。挨拶してくるよ」
東さんもキッチンへと向かい、Aと話したらしい。
「次は唐揚げ？」
「あ、唐揚げは私が作る。万里はハンバーグの準備お願い」
「りょーかい。味付けどうすんの？」
「私が塩味の気分だから塩」
「姉ちゃん醤油の方が好きじゃね？」
「今日はそういう気分なの。いいからさっさと準備！」
「へいへい」
そんな会話が聞こえてきて少し気分が上がったのは俺だけのヒミツ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 630人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キャラメルドロップ(プロフ) - 暁さん» コメントありがとうございます。酔った至さんは絶対入れたかったので可愛いと云っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2017年6月23日 21時) (
レス) id: 2ac9dd5393 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 酔った至さん可愛い！！ (2017年6月23日 10時) (レス) id: 76ea3d36a7 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルドロップ(プロフ) - コメントありがとうございます。マイペース更新ですがこれからもよろしくお願いします (2017年6月20日 17時) (レス) id: 2ac9dd5393 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 至さん､､、最高！！！ (2017年6月20日 17時) (レス) id: cf1c8d1141 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キャラメルドロップ | 作成日時：2017年6月12日 2時
