夕食危機とレアなお前 ページ32
目が覚めた時にはAはいなかった。
ふと目に入った時計は１時２６分を指していた。
「ふわぁ……」
伸びをしてベットから降りると、テーブルの上に小さな紙が置いてあるのが見えた。
『昨日はありがとうございました
いづみさんと晩ごはんの買い物に行ってくるのでおなかすいてたら冷蔵庫のサンドイッチ食べててください
P.S.服は来週買いに行くことになりました』
「……はっ、律儀かよ」
どうせ『至さんがうるさいだろうから』とかなんとか理由を付けて幸の誘いを断ったんだろう。
……俺が何で買い物に同行しようとしたかも知らないのに。
「てか監督さんと買い物ってことは晩飯はカレー確定ルート……」
……。
今日は何カレーだろうな。
と呑気なことを考えるわけもなく。
鍛え上げ完凸してるスキル、『スマホ高速タップ』を発動してAにコール。
時間にしてわずか２秒。さすが俺。
『何の用ですか至さ……』
「ミッション。夕飯カレーは絶対阻止。拒否権は無し」
『……今日の晩ごはんカツ丼ですけど』
……は？監督さんと一緒なのに？
『あ、相手至さん？』
『はい』
聞こえてくる監督さんの声に我に返る。
「え、マジで？」
『マジです。最初はカツカレーの予定だったんですけど』
やっぱりか。
『お店に行ったらいづみさんが使いたかったスパイスが売り切れてて』
「把握。とりまカレーじゃないならおけ」
『ていうか電話してくるならもっとマシな用事がないんですか？』
「何？デートのお誘いとか？」
『なっ、バカなこと言わないでください！もう切りますから！」
そう云って一方的に電話は切られた。
「至さー……って何で体操座りなんかしてんすか」
「入るならノックしろよ万里」
「へいへい。んで何してんすか」
「……ねえ万里」
「……何すか」
「何でお前の姉貴はあんなんなわけ？」
「はぁ？それ惚気っすか、貶してんすか」
「半々。とりま飯食べてくるからその後一狩り付き合え」
「へいへい。ま、そのつもりで来たんでいいっすけどね」
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キャラメルドロップ(プロフ) - 暁さん» コメントありがとうございます。酔った至さんは絶対入れたかったので可愛いと云っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします (2017年6月23日 21時) (
レス) id: 2ac9dd5393 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 酔った至さん可愛い！！ (2017年6月23日 10時) (レス) id: 76ea3d36a7 (このIDを非表示/違反報告)
キャラメルドロップ(プロフ) - コメントありがとうございます。マイペース更新ですがこれからもよろしくお願いします (2017年6月20日 17時) (レス) id: 2ac9dd5393 (このIDを非表示/違反報告)
優 - 至さん､､、最高！！！ (2017年6月20日 17時) (レス) id: cf1c8d1141 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャラメルドロップ | 作成日時：2017年6月12日 2時
