・ ページ17
んー、また何日か経ったんだけど、まだぎゅーってしてきてくれない。
…さすがにちょっと泣きそう。
坂「…」ｼｭﾝ
う「ん？坂田どうしたの？何か嫌なことあった？」
わたのことで悩んでるんよ。ばか。
坂「…なんもない。」ﾌｲｯ
う「？」
んー…、もう寝る時にぎゅーはしてくれんのかなぁ…
あ…、いい方法思い付いたかもしれん…！よし！今日の夜に早速やってやる！
-夜-
う「今日もいい子だったね〜よしよし♪」
坂「ん〜」
う「可愛い♪じゃあおやすみ。」
坂「おやすみ。」
よし、言うならこっち向いてる今がチャンス。
坂「ね、ねぇわた？」
う「ん？」
坂「…さむい。」
う「え？」
坂「さむい。」
う「さ、寒い？」
坂「うん…」
さむいって言ったら暖めようとして、ぎゅーってしてくれるはず！
う「んー、どうする？上に何か着る？」
坂「っ、ううん。」ﾌﾘﾌﾘ
う「じゃあ毛布取ってこようか？」
坂「ううん…！」ﾌﾘﾌﾘ!
う「んー、困ったなぁ。他に暖を取れることってあるかなぁ…」
っ、気付いてくれないっ…
坂「…やっぱりいい。」
う「え？でも」
坂「もうさむくない。おやすみ。」ﾓｿﾞﾓｿﾞ
う「う、うん。」
もういい。寝る時のぎゅーは無くなったんや。お昼にいっぱいぎゅーしてくれるんやし、もう諦めよ。…おやす
う「あ！もしかして坂田風邪引いてるのか！？」
坂「え？」
う「ほらちゃんとこっち向いて！」ｸﾞｲｯ
坂「わ！？え、えぁっ、ん？」
う「ちょっと熱いか？あー、体温計持ってくるから待ってて。」
坂「え？いや、大丈夫やからいい。」
う「ダーメーだ。坂田は俺を困らせたくないからって痩せ我慢する時あるだろ。」
坂「っ！」
う「無理はダメ。てことでちょっと待ってて。」
ｶﾞﾁｬﾝ
ば、バレてた。ちょっと頭痛い時とか我慢してたの、知ってたのかな？
うぅ、それよりただぎゅーってしてほしかっただけなのに、変な心配かけちゃった…
後で謝らないと。
そういうことは気付くのに、今俺が悩んでることは分からんのな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：八雲橙 | 作成日時：2020年10月9日 0時
