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着いた。あいつの家から近いけど、もし探しに来たら草むらに隠れたらええやろ。
ニャー
ミャー
あ、いた。まぁここに住んでるからいて当然だけど。俺も猫になるか。
坂『やっほー…』
『坂田さーん!!』ギュッ
『おう、赤毛じゃんか。どうした、こんな夜更けに。』
坂『・・・ハルちゃん、くろさん…ッ…』
ハ『坂田さん!?』
く『お、おい。どうした、何があったんだよ?』
坂『グスッ…実は・・・』
*坂猫説明中・・・
く『なるほどなぁ。』
ハ『酷いです!坂田さんを泣かせるなんて!』
坂『俺のどこがあかんかったんやろ。』
『ん?おや、誰と話してるのかと思ったら坂田じゃないか。』
坂『とら姉さんッ…』
と『っ!どうしたんだい!?』
く『実はこいつの飼い主が赤毛を捨てたんだってさ。』
と『…それほんとかい?』
坂『…』コクン
ハ『ほんと酷いですよね!坂田さんこんなに良い猫なのに!!』
坂『ありがとハルちゃん。』ナデナデ
ハ『えへへ〜♪』
三匹ともここに住んでる猫で、俺の知り合い。あいつが仕事に行ってる間、ここに散歩しに来て偶然知り合った。
ハルちゃんは俺らの中でも一番年下で妹みたいな可愛い子。
くろさんは名前通り真っ黒の毛で、昔カラスと戦った事があったらしく、片目に傷がある。俺のお兄さん的存在。
とら姉さんは一言で言うとお母さん。俺の話をちゃんと聞いてくれるし、ちゃんと答えも返してくれる。
三匹とも俺が猫もどきでもちゃんと接してくれるいい猫。
う「おーい、坂田ー」
坂『え。』
なんで、探しに来たん?
ハ『あの人なんで坂田さんを捨てたのに探してるでしょうか?』
坂『分からん。』
く『とりあえずお前はとらと隠れとけ。』
坂『う、うん。』
と『こっちにいらっしゃい。』
ガサガサ
あいつが俺を探しに来た理由が分からん。だってもう俺のことどうでもいいんやろ?
う「あ。君達、うちの坂田知らない?」
ハ「シャー!!『私に近寄るな!』」
く「…」フイッ
う「なんで!?」
くろさんもハルちゃんも俺に味方してくれてる。
う「今日は猫に嫌われる日なのかな…、はぁ…」
と『…あんたを捨てた割りには凄い悲しそうに見えるけど?』
坂『…』
う「ねぇ、ついさっき君達の友達の坂田が家を出て行ったんだけど見てない?」ナデナデ
・・・一応俺のこと探してるんや。
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うい - 相変わらず、八雲ちゃんの作品はオモロイですなぁwwww (2020年6月27日 20時) (レス) id: b820e3d8e7 (このIDを非表示/違反報告)
ekusiadono(プロフ) - 翡翠さん» 坂猫さんは頭が幼稚園だからね。(けして、断じて!バカにしてる訳ではない。) (2020年5月31日 22時) (レス) id: 26c1afa14e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - キスのことちゅーって言うの可愛すぎる! 禿げがないか鏡見て確認せな!! (2020年5月31日 20時) (レス) id: 2f46f5bb25 (このIDを非表示/違反報告)
ekusiadono(プロフ) - 翡翠さん» この世の常識はスゴいなw一理あるけどもw (2020年5月31日 13時) (レス) id: 26c1afa14e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - ekusiadonoさん» うん(真顔) 全てが可愛い この世の常識でしょ?(は?) (2020年5月31日 10時) (レス) id: 2f46f5bb25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八雲橙 x他2人 | 作成日時:2019年12月20日 20時