恋をしたのは一つ上の先輩でした。 (ページ5)

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いちページ5

　
　
　
友1「坂田？どうした？」

坂「ごめん、体調悪くなったから保健室行くわ…」

「おぉ、気を付けろよ」と友達に言われ、軽い返事をしたあと保健室に向かった。

偶然にも保健室は誰も居なかった。
机の上に置き手紙があった。紙には、【先生は出張でいないけど、気楽に休んでいいよ。】と書いていた。

僕は一番奥のカーテンを開けて、ベッドを遠慮なく使わせてもらうことにした。

あぁ……先輩あの話をどう思っただろうか。

悲しい？怒った？…それとも、どうも思ってない？

多分一番最後だろうと思い、布団をガバッと被せて体を丸めた。

どうも、思ってない…か。
・・・心臓がキュッとなる。

僕は先輩が恋愛的に好き。でも先輩は僕をただの部活の後輩としか思ってない。一応、一度会って話してるけど、もうそんなことも忘れてると思う……

自分で思っといて勝手に悲しくなるなんて…バカみたいだなって思いながらも………自然と涙が出てきてしまう。

坂「ｸﾞｽｯ…ぁｯ……ぅｯ…ぁ、あかん…泣いたら、あかんｯ…！」

自分の涙で枕を濡らしてしまう事も気にせず、どんどん小粒だった涙が大粒となって出てくる。

坂「あぁ…ｸﾞｽｯ…うぅぁぁｯ……」

・・・・・

どれくらい時間が経っただろう。
声が枯れるくらい泣き叫んだ気がする。一応枕で顔を埋めてたから外には聞こえてない、はず…

はぁ、もぅ・・・疲れたわ…………

意識を手放すか放さないかの時

ｶﾞﾗｯ!･･････ﾋﾟｼｬｯ

誰か、入ってきた？誰、先生？

先生……僕……枕を濡ら、して……ごめん、な……さぃ………。

意識が消える瞬間、誰かのシルエットが見えた。

＿＿＿＿＿だぃ…………ん…、…つ……か…。

薄々聞こえる声はとても安心する声。

誰？友達？先生？部長？

それとも……………………。