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傘を広げたと思ったら、此方に差し出してくる。

「···帰んないの?」

入れ、と言うことなのか。


「っ···帰るよ」

そう言って、ハルヤの傘に入る。

勿論、二人で入っているから肩が雨で濡れる。


気温が更に低くなって、もっと寒くなる。

特に話すこともなく、ずっと歩き続けていた。



すると、急に口を開いて話しかけてくる。


「···月浪 トウマだっけ。

Aよくあいつと親しいけど、それ以上は駄目だ。

分かっているだろう?」


「何、急に。分かってるよ。あと、そんな仲じゃ無いし」



それ以上というのは、恋人·夫婦を指す言葉だ。


一応私の心配をしてくれているんだろうけど、そんなつもりはない。



ずっと昔から、人間と妖怪の関係がそれぞれ与えられた命を終えるまで

上手くいくことは無いと言われている。



せいぜい、今の私とトウマのような友達関係が続くだけだ。



それ以上、つまり恋人になろうと言うならば

自分の身を滅ぼしてしまったり、あるいは人間の『死』を嘆きながら

生きていく。



この二つのどちらかを辿るのが多いだろう。



「じゃ、私の家此処だから。

······送ってくれてありがとう」


「ん、また明日」




ハルヤが歩き始めたのを見てから家に入る。


今の私たちが見られているなんて知らずに。

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Kaede - 青い闇の力さん» 神小説なんてそんなッ...!ありがとうございます。ボチボチ更新していきますので、これからもよろしくお願いします! (2018年10月3日 14時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
青い闇の力 - はじめましてかもしれませんが、まずこの小説は....神小説です。あと更新頑張ってください。! (2018年10月2日 21時) (レス) id: 1ea3b01be1 (このIDを非表示/違反報告)
Kaede - 楓さん» おお、皆さん凄いですね...。私はクラスで最高得点を出すくらいしか...。(しかも国語と英語だけ。平均点低い) (2018年10月1日 20時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
- Kaedeさん» 私も誰かに教えてほしいです...。でも今回私数学神でした!本当に100点惜しかったです!!数学で高得点久しぶりにとりました(笑)友達に話したら「すごーい」って言われたんですけど100点とってる人4人もいました。 (2018年10月1日 17時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
Kaede - 楓さん» 本当そうですよね!どうしたら良いでしょう笑 (2018年10月1日 11時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kaede | 作成日時:2018年9月13日 22時

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