夏祭り 1 ページ1
夜の神社で行われている夏祭り。
ナツメ達に誘われて、夕方にナツメの家に呼ばれた。
「今年は浴衣着て行こうかなって思ってるんだ。
だから、一緒にどう?着付けはお母さんがしてくれるって」
誘ってくれたのは嬉しいけど、生憎浴衣を持っていない。
そう伝えれば、ナツメのお母さんが浴衣を持ってきてくれた。
「中学の頃貰ったんだけど、着る機会が無かったのよ。
着る勇気も無かったのよね、やけに大人っぽいから。
Aちゃんに似合うと思うんだけど、着てくれるかしら?」
「は、はい······」
勢いに押され、つい言ってしまった。
浴衣は黒がベースで、赤とピンク、白の大きな花が描かれていた。
大きな花がお互いに主張することなく、派手な印象を与えさせない。
綺麗な人が着たら、間違いなく美しいだろう。
中学生には相応しいとはお世辞にも言いづらい。
が、これしかないのだ。仕方がない。
目まぐるしいほど速い着付けは、いつの間にか終わっていて
丁寧に髪の毛までセットしてくれていた。
トウマ達と合流するらしい。
変って思われるかな······。
会うのが少し怖くなった。
そんな気持ちのまま神社へと向かった。
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