発見8 ページ9
学校生活二日目
昨日よりかは少し落ち着き、勉強が楽しいものだと気づいた。
ハルヤ様に散々学校では様をつけるな、と言われたが
なかなか癖は直らない。
そして、人間がとる行動も分からないことだらけで。
「疲れました、洞潔さん」
へたり、と机に顔を乗せる。
すると、その名前で呼ぶな、と返ってくる。
私の目の前で、生徒たちが解いた解答用紙を採点している。
シンと静まっている教室に二人だけなのだ。
そして相手は家族のような者なので、つい言い慣れた名前を言ってしまう。
「······分からないです。人間の事が」
「その時に応じて臨機応変に対応すれば良い」
「それが分からないのですよ!」
教えてください、と言うと例えば?と聞いてくる。
そこで昨日の事を話した。
「クラスメイトに手を差し出されました。
だから、その手を取りました」
「それであっている」
「何故手を取り合うのです?」
「仲良くするためだ。お前は早く帰って、夕食の準備でもしろ」
解答用紙をまとめて手にとって、職員室に向かってしまった。
「······やっぱり、分かんないです」
28人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Kaede(プロフ) - 地炎 美羅さん» ありがとうございます!頑張ります(*´∀`*) (2018年11月13日 21時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
地炎 美羅(プロフ) - とても面白いです! (2018年11月12日 19時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ