発見15 ページ17
「ただいま······」
帰ってくるのがすっかり遅くなってしまった。
ドアを開けて、部屋に入ろうとすると、ハルヤ様達の声が聞こえた。
誰かと口論してる?
こっそり聞き耳をたてて聞いていると、信じられない言葉が聞こえた。
「お前は無能だ。無能はいらない」
「ど、どうかお考え直しを······!」
フクロウさんの怯えたような声。
フクロウさんが、無能······?
息を殺して、話を聞き続ける。
聞き間違いであってほしかった言葉が、次々と彼の口から聞こえてくる。
洞潔さんも、何で否定しないの?
二人とも、フクロウさんが気に入らなかったの?
これ以上何も考えたくなくて、自分の部屋に駆け込んだ。
嘘であってくれ、自分の耳が可笑しくなったんだ。
そう思いたくても、現実からは逃れられない。
暫く経って、ドアをノックする音が聞こえた。
「お帰りなさい、Aさん。帰ってたんですね」
その声はフクロウさんだった。
ドアを開けて、目の前にいる彼はどんな顔をしているんだろう。
多少の不安を胸に、ドアを開けた。
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Kaede(プロフ) - 地炎 美羅さん» ありがとうございます!頑張ります(*´∀`*) (2018年11月13日 21時) (レス) id: 7af5a2cf72 (このIDを非表示/違反報告)
地炎 美羅(プロフ) - とても面白いです! (2018年11月12日 19時) (レス) id: 58dbd0a658 (このIDを非表示/違反報告)
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