[妖怪ウォッチ]不完全な君と[シャドウサイド]

発見１１ ページ13

ナツメ視点



今日も何事もなく平和に終わったと

考えながら帰り道を歩く。


すると、前に私と同じクラスのAちゃんがいた。

あの子、いつ会ってもあまり笑っていないんだよね。


転校生ということもあり、少し興味がある。

少し物影に隠れながら見ていると、道の端の花壇に話しかけている。

手を差し伸べている場所には、一匹の黒猫がいた。


その黒猫が彼女の手にすりっと顔を擦ると、彼女が笑った。


「かっ、可愛い······！」


それこそ、花のような笑顔で猫に笑いかける。


少しずつ、怪しまれないように気を付けながら彼女に近寄る。

すると彼女からは想像できない声が聞こえた。


「にゃ〜、ふふっ」

「Aちゃん！」


私が思わず声をかけると、ビクッと肩を揺らし此方を見る。

そして、顔を赤くした。



「あ、天野、さん···」

「ナツメで良いよ！」


見てました？と聞かれたので、うんと答えると

更に顔を赤くしていた。









発見


転校生が可愛い。

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