ねぇ、増田先生？ (ページ10)

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「なんですかー？私今仕事中なんで、出来るだけ早めにお願いしますね。」

『あ〜、、そっか。じゃあやっぱり後で大丈夫。ごめんね？俺から呼んだのに。』

あきらかにしょぼんとする増田先生

「は、はい。大丈夫ですよ？」

『ほんと？ありがと。』

はいって言っちゃたよ、、、何やってんだ私

増田先生はおっきなお口で最後のミルクレープを頬張った

『ごちそうさま、すげーおいしかった。』

「ありがとうございました。またお越しくださいませ。」

私が作ってるわけじゃないんだけどね

この美味しいメニューを作るのは私の大好きな香里さん

可愛くて、料理も出来て、優しくて、私の理想

香「Aちゃーん！もう上がっていいよー！」

「ありがとうございます！お疲れ様でしたー！」

店の裏口から出て、細い路地を通る

ここは街灯も何も無いから結構暗い

実は私は暗所恐怖症で、この道は大っ嫌い

でもここを通らないと家には帰れないから仕方ない

人通りも少ないから、危ない道だなーっていつも思う

でも今日は珍しくコツコツコツと後ろから足音が聞こえる

詰まっちゃいけないと思い、少し小走りになった

すると、足音も規則正しく早くなった

もしかしてこれってヤバいやつ？

振り向くのも怖いから今度は走って逃げる

でもやっぱり足音もついてきた

ハアハアハア

この時ばかりは自分の運動神経の無さを恨む

もう息も上がってきて走るのがつらい

怖いよ、、誰か助けて、、、

でも大通りに出ればこっちのもんだ

今の時間は帰宅ラッシュだから、誰か助けてくれるだろう

あと10メール、、8メートル、、3メール

もう大丈夫だ、そう思ったとき誰かに手首を掴まれた