ねぇ、増田先生？ (ページ9)

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「いらっしゃいま、、せ」

なんか見覚えのある赤髪と数時間前まで見ていたスーツ

増田先生だ、、、

こんな偶然ある？

でも今私はmadoromiの従業員

だから、高校生として増田先生との関わりの時間は終わったと考えていいんじゃない？←謎理論

「何名様でしょうか？」

『ひとりです。』

「かしこまりました。こちらのお席へどうぞ」

軽く会釈してその場はやり過ごした

でもここからが問題！

接客は、いつも私と高校1年生の最近入ったばかりの愛菜ちゃんの2人でやっている

常連さんのとこには愛菜ちゃん、初めてっぽいお客さんは私というようにある程度は分けている

だから必然的に私が増田先生の注文をとらなきゃいけない

『すいませーん！』

あぁ、聞き覚えのある声だこと

増田先生のとこまで小走りで行く

「はい、ご注文はお決まりでしょうか？」

『日替わりサンドウィッチと、アイスティーと、ミルクレープと、ベーコンエッグパンケーキください。あ、3段のやつでお願いします。』

…どんだけ食べるんだよ

しかも閉店間際に、、、

「かしこまりました。少々お待ちください。」

本当に一人であの量食べれるのかな？

頼んどいて残すとかマジでやめて欲しいんですけど

増田先生って自分のことあんま分かってなさそうっていうか、加減が下手そうっていうか、、、

※

※

「お待たせしましたー。こちら日替わりサンドウィッチとアイスティー、ミルクレープ、そしてベーコンエッグパンケーキの3段でございます。ごゆっくりどうぞ。」

ひきつりそうな顔をなんとか営業スマイルに戻してやり過ごした

さっきまでたくさんいたお客さんは続々と帰り、店内は増田先生だけ

やることがなくなって、ふと増田先生の方を見た

増田先生は一人で、うまいと言いながら大きなお口で食べている

ほっぺがリスみたいでちょっと可愛い

もうそろそろ完食ってとき、急にこっちを見たから慌てて目を逸らす

見てたの気づいてたんだ

『Aさーん！こっちおいでよー！ちょっとお話したい！』

まじか〜、、私仕事中ですけど？

でもどこか嬉しい自分がいる

あれ？なんでだろう？

学校で話しかけられたときは嫌な気持ちしかなかったのに